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2026年8月29日 (土)

成尋ら難所の銭塘江を渡る 998

夏休み皆さんお元気でした? それでは前回からの続きで~す。
6/02 晴れ 今日は難所の「銭塘江」を無事に渡れます。
「船在閘外口 依人々恐風 同梢工不出也
 以止風由示大卿・殿直・梢工等畢 午時潮生 即出船渡銭塘江了
 大卿 舒州都督白地向明州也 殿直同渡了 但殿直船被曳潮不入河
 船居木上傾水入 雑物皆取上云々 人々訪見事了
 大卿以使被示無風渡了由 潮乾不開閘 々外止船了 行法了 経六」
*銭塘江(せんとうこう)→長江と並行して南側を流れ杭州湾に注ぐ河
 満潮時に海から河口に侵入する海水が水の壁となり河川が逆流
 する難所で風と潮のタイミングを見極める必要のある箇所
 銭塘江の源流は安徽省と江西省の境にある山岳地帯(白際山脈等)
 長江の源流は遙かに遠く西にあるチベット高原(青海省)
*明州→現在の浙江省寧波(ニンポー)市
昨日からの悪天候予想で船は閘門(水門)の外口で待機。
船頭は出船を拒否。成尋は「風は吹かない」と懸命に殿直・船頭らに
説得し船を出す了承を得た。(どのような論理で説き伏せたか不明。)
12:00頃「潮生(潮が満ちてきた)」ので、即、
(あれこれ云わせず)、出船、(難なく)銭塘江を渡り終えた。
大卿の舒州都督(地方軍事・治安統括長官)は
新任地の明州に向かう途中だった。今回、殿直は私達の新船に同乗。
但し、その殿直の乗る筈の船は潮に流され河に入れなかった。
(船は流木や杭などの上に乗り上げてが座礁してしまったのです。)
船が傾き水が入ってきた。雑多な荷物は全て取り上げたとか。
人々が(その件で)見舞いに訪れた。
大卿は使いを遣わし、「風もなく無事に渡れました」と伝えてきた。
(大卿が乗った船は無事だった感じ。)
「潮乾(潮が引いている状態)」で閘門(水門)が開かなかったので、
門の外に船を止めた。修行法終了、経典6巻読了。
(前日に修行法終了、経典読了の記載がありません。
 まさかお忘れになったのかしら?) 続く。
(尚、原文は参天台五台山記 早稲田大学図書館 8→1073/04~)

Kikyou

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