成尋ら西湖の霊隠寺へ 995
5/26 晴れ 今日は「西湖」を渡って「霊隠寺」へ訪問です。
「今年従日本将来永智上人李詮於霊隠寺儲齊 辰時行向
嵩大師并小師三人・通事 使臣殿直称無暇由不去出
州西門於湖集賢亭乗船 渡西湖三里上 歩頭陸経于五里間
漸向松林二寺門 宛如天台十里松門 次至霊隠寺
堂々荘厳不可思議 奇厳怪石異於他処 中天竺霊鷲山一小嶺飛来
小峯北面造霊隠寺 南面造天竺寺也 山体似飛来 山洞数処
奇秀絶異也 先参寺主慈覚大師賜紫雲如房 重々宿処花美殊勝
即点茶了 自引将西軒 夏涼遊戯亭也 上長押打数十詩板
一両書取之 中略 未時還船 於西湖船船頭等喫酒茶菓等
申時還通江橋大船了 後略」
*霊隠寺→浙江省杭州市西湖区に存在する仏教寺院 雲林禅寺
*使臣→政府派遣の正式な案内・接待役
*殿直→寺院・朝廷施設にで警備・案内・事務処理を行う役人
*西湖(せいこ)→杭州の観光名所 当時は西湖周辺に多くの寺院あり
杭州市街の西側。現在、世界遺産(文化遺産)です。
*十里松門→天台山「国清寺」へ続く道脇の松林
*中天竺霊鷲山→インド北東部にある山(チャタ山)大谷光瑞らが発見
本日、永智(=一乗房)と李詮(船頭)が「霊隠寺」での「齊(食事会)」
をセットしてくれた。嵩大師・3人の若年層・通訳(=施十郎)を連れて、
8:00頃出発した。「使臣」・「殿直」は出向く時間が無くて一緒せず。
杭州西門の湖畔の「集賢亭(不明)」で乗船。西湖を1.7㎞程渡り上陸。
船着き場から陸経で2.8㎞程、松林が続く二つの寺門に向かう。
まるで天台山の「十里松門」のようであった。「霊隠寺」に到着。
お堂はとても荘厳。珍しい岩石があちこちに。インドの「霊鷲山」から
飛来したと云われていると。
この小峰の北面に「霊隠寺」、南面に「天竺寺」が建立されている。
「山体」はインドから飛んで来た感じで山中には洞窟が数多あり、格別な
味わいだった。先ず「寺主(住職)」の「慈覚大師」を訪ねた際、
「紫雲如房」に通された。この宿泊施設は華やかで美しかった。
即、抹茶のおもてなしを受ける。寺主自ら西側の軒に案内された。
そこは夏涼む「遊戯亭」。「長押(なげし)」の上には数十の
「詩板(詩が記された板)」が打ち付けられており、一つ二つ書写。
14:00頃船に戻る。西湖の船で船頭らにお酒・お茶・お菓子等振る舞う。
16:00頃(運河の)「通江橋」に停泊している大きな船に帰り着いた。
(尚、原文は参天台五台山記 早稲田大学図書館 8→1073/04~
北宋時代の地名等々は「Google AIモード」のお力を拝借してます。)
続く。

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