旧唐書 東夷 倭・日本国I 929
ここで驚く事を。
何と、この史書、旧唐書を「Gemini」が日本語に訳せるのです。
以下、貞観五年(631年)以前まで、そのまま記してみます。
「倭国は、古代の倭奴国のことである。京師から一万四千里的新羅の
東南の海中にあり、山島に住んでいる。東西に五ヶ月、南北に三ヶ
月かかるほど広い国土である。中国と交流があり、国には城郭がな
く、木で柵を作り、草で家屋を建てている。周囲には五十余りの小国
が従属している。王の姓は阿毎氏で、大きな率(さつりょう)を置い
て諸国を監視し、皆が恐れ従っている。官位は十二等級あり、訴訟
をする者は腹ばいになって進み出る。女性が多く男性が少ない。文
字を持ち、仏教を信仰している。皆、素足で、布で体を覆っている。
貴人は錦の帽子をかぶり、百姓は髪を結い、冠や帯をしない。婦人
は単色の長い裙に腰まで丈のある襦袢を着て、後ろ髪に長さ八寸ほ
どの銀の花を数本挿して、身分を表している。衣服の制度は新羅に
似ている。」
訳出にあたっての補足
倭国、倭奴国: 古代の日本を指す言葉です。
京師: 中国の都城のこと。
率:官の職名で、ここでは統率する役人のような意味合いです。
訴訟: 裁判のようなもの。
襦袢(じゅばん): 上半身に着る着物の一種。
裙(くん): 女性の下半身に着る着物の一種。
この文章は、古代の日本(倭国)について、中国の視点から書かれた
記述です。
地理: 新羅の東南の海中に位置し、広大な国土である。
政治: 王が統治し、中央集権的な体制が整いつつあった。
文化: 仏教が信仰され、文字を持ち、独自の文化を持っていた。
風俗: 住居、服装など、独特の風習があった。
お口あんぐり、恐れ入谷のオッタマゲ~。
この「Gemini」の日本語訳には、全く問題がありませんことよ。
但し「率(さつりょう)」の読みルビはちょいと不明ですが・・・・・。 続く。

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