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2024年3月23日 (土)

高貴女性のお気持ち出家 891

奈良時代の光明皇太后・孝謙帝さんらの受戒、
平安時代の東三条院・定子・上東門院さんらの剃髪・出家。
これらは純然たる「(仏門に入る)出家」ではなく「お気持ち出家」。
而るに純「尼僧」ではないのです。
唯一、この時代まで「尼僧」になられたのは
飛鳥時代の善信尼さんの得度(=剃髪・出家)のみです。
「戒壇院正式受戒尼僧は不在」ご確認下さい。
但し、高貴な女性以外の方々でも仏門に入られた「尼」さんは
存在したと考えます。
この女性等は本来の「尼僧」(仏門追求)を目指されてのです。
しかし、女性への「正式授・受戒」が禁じられていた事情から
いやはや致し方ありません。
彼女らは「お気持ち出家」以上の仏門への「思い」をお持ちだった筈。
かの時代の「仏教、及び、仏教関係者」は
女性軽視・蔑視だったと思われません。或いは、かしらん?
一番「癪に障る」のは「女性の月々への穢れ」思想。
これって「男性目線の感情吐露」で心がちっぽけな発想・・・・・。

男性のみなさ~~ん、
「あなたがたは一体『どこから』この世にお出ましなの?」

「気の小さい殿方の強がり」はみっともなくお見受けいたしますわよ!
詮無きことはこれ位に・・・・・。
又、東三条院・定子・上東門院さんらが激しく生きた時代は
「女性活躍時代」と持て囃してますが全くの「作り話(=narrative)」。
「女房」と称される頭脳職をお持ちの女性(キャリアウーマン)。
定子→清少納言
倫子→赤染衛門
彰子→紫式部 和泉式部
彼女らも単に「摂関政治」体制の一つの「道具」だったのです。
しかしながら、ここが肝です。
彼女らはそんな事「百も承知」だったのですよ。
何せ、原始、「やまとなでしこ」は太陽。
情け深く・思慮深く・奥深く、「大和男」を立てる女性だったのですもの。
尚、お時間がございましたら「才女女房」を御覧下さい。
「平安時代のキャリアウーマン」
「続 平安時代のキャリアウーマン」
 続く。

Sakura

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