« 天寿国繍帳 亀の甲四文字1 856 | トップページ | 天寿国繍帳 亀の甲四文字3 858 »

2023年6月17日 (土)

天寿国繍帳 亀の甲四文字2 857

天寿国繍帳の亀の甲四文字「部間人公」が出現しました。
橘大女郎さんはお婆さんの推古帝にお願い、職人さん達に
刺繍文字で夫(厩戸皇子)と義母(穴穂部間人大后)を
偲び、後の私たちに情報を残してくれたのです。
固有名詞(人名)と、動詞「治・為・生・娶」で構成された単純な文章。
この文章を亀の甲に四文字づつ刺繍、
文頭の「斯帰斯麻」から「宮治天下」→「天皇名阿」→「米久爾意」→
と次々と針を刺し文字を作成していったのです。
部間人公」は「生名孔 『部間人公』主(=穴穂部間人皇女)」の
一部分になります。
(先週紹介の刺繍文字、四文字づつ普通・太い文字順にしました。)
尚、この文章は四百文字で綴られており、亀さんは百匹必要に。
但し、現存する「四文字亀さん」は僅かで。全容を解明する事、及び、
真偽を確認できないのがとても残念に思います。
因みに、「中宮寺 天寿国曼荼羅繍帳」の画像スライドショーで
2番目右に「部間人公」亀さん、
2番目左に「皇前曰啓」亀さん、4番目に「于時多至」亀さんが存在。
(3番目左の《頭欠損》亀の文字は読み取れません。)
于時多至」と「皇前曰啓」は先週からの続きに登場します。
(今一度「中宮寺 天寿国繡帳」をご確認下さい。)

歳在辛巳十二月廿一癸酉日入 孔部間人母王崩
 明年二月廿二日 甲戌夜半太子崩
 于時多至波奈大女郎 悲哀嘆息白 畏天皇前曰啓
 之雖恐 懐心難止使 我大王与母王
 如期従遊痛酷无比 我大王所告世間虚仮 唯仏是真
 味其法 謂我大王応生於天寿国之中
 彼国之形 眼所叵看 悕因図像 欲観大王往生之状
 天皇聞之 悽然告曰有一我子 所啓誠以為然
 勅諸采女等造繡帷二張 画者 東漢末賢 高麗加西溢
 又漢奴加己利 令者 椋部秦久麻

4文字づつ100亀の甲に400文字がきっと以て、
その当時は燦然と輝く刺繍をなされていたのでしょう。
このお仕事には脱帽、繊細な感性に驚きを隠せません。 続く。

Botan

|

« 天寿国繍帳 亀の甲四文字1 856 | トップページ | 天寿国繍帳 亀の甲四文字3 858 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 天寿国繍帳 亀の甲四文字1 856 | トップページ | 天寿国繍帳 亀の甲四文字3 858 »