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2023年4月 8日 (土)

再び、中宮寺弥勒菩薩像 849

4/8は「灌仏会(かんぶつえ)=花祭り お釈迦様の誕生を祝う日」。
先週、「中宮寺」の「天寿国繡帳」についてお話ししました。
その「中宮寺」なのですが
H.P.で「創建(立)縁起」が全く説明されていないのです。

「聖徳太子伝暦」では厩戸大王(皇子)の母、
穴穂部間人皇后のお住まい(宮)を「お寺」にしたとされています。
「中宮寺(此寺 間人穴太部皇后之宮也) 皇后崩後為寺」
国立国会図書館 電子図書館 聖徳太子伝暦 P42 12行目)
「皇后崩後」に「寺」に改装したと。
「上宮聖徳法王帝説」では厩戸大王(皇子)建立七寺の一つとされて
いますが、
皇后崩御が厩戸崩御の2ヶ月前なので時間的に無理。
*聖徳太子建立七大寺(=太子起七寺)
1 四天王寺 大阪市天王寺区四天王寺
2 法隆寺(斑鳩寺) 奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺山内
3 中宮寺《尼寺》 奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺北
4 橘寺《尼寺》 奈良県高市郡明日香村橘
5 蜂丘寺(広隆寺) 京都市右京区太秦蜂岡町
6 池後寺(いけじり)(法起寺)《尼寺》 奈良県生駒郡斑鳩町岡本
7 葛木寺《尼寺》 奈良県北葛城郡広陵町百済
国立国会図書館 電子図書館 上宮聖徳法王帝説 P9 2行~)
「伝暦」、及び、「法王帝説」の説を大目に見ても「中宮寺建立」は
厩戸大王(皇子)の「発願」迄ではないかと思われますが?

「中宮寺」の本尊は「菩薩半跏像(伝如意輪観音)」
何度観ても、心が「なごみ・安らか・穏やか」になる「菩薩像」。
この「弥勒菩薩」を一体
いつ、どちら様が、何のために、お創り下さったのかしらん?
「弥勒菩薩」さま~、
貴女は、たおやかで、美し過ぎますことよ~!
思わず溜め息が出る程、華麗・優美・清楚っ!
これって、羨望以外の何ものでもありません・・・・・。
この「菩薩像」はきっと以て、
いとしい「母・妻・女性」なる気風・心意気表現の最頂では。 続く。

Sakura

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