五胡十六国・東晋時代 750
コロナ禍の最中、
遅ればせながら、例年に比して心より喜べませんが「賀正」。
なかんづく、今年も宜しくお願い致します。
それでは、昨年からの続きです。
匈奴族の劉淵、鮮卑族の慕容廆ら時空は「五胡十六国・東晋時代」
と称されています。
*五胡十六国
中国、晋末から南北朝時代が始まるまで、
華北に興亡した五胡と漢人の建てた王朝およびその時代の総称。
十六国は、
匈奴の建てた漢(前趙)・北涼・夏、
鮮卑の西秦・前燕・後燕・南燕・南涼、
羯(けつ)の後趙、
氐(てい)の前秦・後涼・成(漢)、
羌(きょう)の後秦、
漢人の北燕・前涼・西涼をいう。
八王の乱以後、晉の統制力がゆるんだのに乗じ、五胡が蜂起。
304年、匈奴の族長劉淵が漢を建ててから、
439年、鮮卑の拓跋氏の建てた北魏が華北を統一するまで
各地で割拠した。(日本国語大辞典 小学館)
*五胡
中国、後漢以来、中国の北・西部に居住し、晋代に蜂起、
独立した異民族。匈奴、羯、鮮卑、氐(てい)、羌の五族をいう。
前三者はモンゴルおよびツングース系(トルコ系ともいう)、
後二者はチベット系に属する。(日本国語大辞典 小学館)
*ツングース(通古斯)
(ロシア Tungus) 中国東北部、シベリア東部に分布する民族。
主として狩猟遊牧民。
粛慎(みしはせ)・挹婁(モウロウ)・勿吉(モッキツ)・靺鞨(マッカツ)・
渤海・女真(ジョシン)などがこれに属する。
シャーマニズムの祭祀形態が顕著で、
古代日本人との関連が深いといわれる。ツングース語を話す。
(日本国語大辞典 小学館)
と説明されています。
要はかの時代135年間に渡り、
漢人を含め色んな種族・部族が中国大陸で闘いに明け暮れたのです。
否、実際は鮮卑族の末裔、楊堅(541~604在位581~604)が
中国統一王朝、隋ができるまで300年弱、戦乱が続いていたのです。
続く。
| 固定リンク
コメント