冒頓 五行説五方色で劉邦包囲 726
平城・白登山に立て籠もる劉邦先陣部隊を包囲した匈奴冒頓軍は
何と精鋭40万騎兵。(平城・白登山の戦い)
この為、「7日」間、後続部隊は劉邦先陣軍を救出する事も
「餉(かれいい)」(食糧)補給もままなりませんでした。
この劉邦軍に対する匈奴冒頓軍の包囲網は
「史記 巻百十一 匈奴列伝 第五十」に下記の様に記述されています。
「西方尽白馬(芦毛・白毛)
東方尽青駹馬
北方尽烏驪馬
南方尽騂馬」 (鹿毛=赤褐色)
西側・・白馬⇒白毛・芦毛馬
東側・・青駹馬⇒青毛斑(ぶち)馬 青駹(セイボウ)
北側・・烏驪馬⇒黒毛馬 烏驪(ウリ)
南側・・騂馬⇒赤黄毛馬 騂(セイ)
40万騎の配置が記されていません。
思うに、南側が一番防備が必要ですので半分の20万騎。
西側が白毛・芦毛馬軍とされていますので5万騎。
(白毛・芦毛馬は確率的に生まれるのがすくない為)
東側・北側は7.5万騎づつってな感じかしらん?
ところで、皆さん方位・色配色でお気づきになりません?
そうです、古代中国の「五行説の五方」配色になっているのです。
(因みに、皇帝劉邦は「黄色」)
匈奴の冒頓は「五行説(思想)」知識があったのでしょうか?
それとも、匈奴に降伏、冒頓配下の「韓王信」の入れ智恵策か?
あるいは、武帝の匈奴制圧に良しとしない司馬遷の脚色か?
わたくしどもZIPANGUは司馬遷の彩(いろど)りと考えます。
尚、五行説の子細は「五行説の五行配当模様」をご確認下さい。
続く。
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