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2020年4月18日 (土)

鉄製馬銜(ハミ) アイアンロード 718

漢により匈奴と命名されたモンゴル大草原遊牧「騎馬」民族。
先週紹介した史記匈奴列伝
「毋文書 以言語為約束」(文書無く、言語を以て約束を為す)
から、彼ら彼女らは倭国同様「文字」をお持ちでなかった模様。
従って、
いつの時点で馬の制御を可能にした鉄製「馬銜(はみ)」を
「スキタイ人(イラン系騎馬遊牧民)」から教わったかは不明ですが
馬を自由にコントロールし大草原を「水と草」を求め、
羊らと共に移動していた事は否めません。
*馬銜(はみ)・・馬の口奥に装具するもの
*スキタイ人
B.C.7世紀~B.C.3世紀頃、中央ユーラシア大陸地域で生活されて
いた方々と云われています。
又、この鉄製馬銜を彼らに教えたのは「ヒッタイト人」と。
*ヒッタイト
紀元前2000年頃小アジアでインド‐ヨーロッパ語を用いた一民族。
紀元前18世紀中頃アナトリアに古王国を建て、紀元前17世紀には
小アジア・メソポタミア・シリアの各一部を征服、
次いで新王国は紀元前14世紀中頃最盛期に達し、
エジプト・アッシリアと並ぶ大帝国となった。
紀元前1200年頃海上民族の侵入で滅亡。
鉄器と馬の使用で軍事的にすぐれ、楔形文字も解読され、
象形文字も残存する。(日本国語大辞典 小学館)
*小アジア
アジアの西端に突き出て地中海、黒海、エーゲ海に囲まれる半島。
ヨーロッパのバルカン半島と対する。
トルコ共和国の大部分を占めてアジア‐トルコとも呼ばれる。
アジア、ヨーロッパ、アフリカの三大陸の接点にあたり、
古来さまざまの文明が栄えた。(日本国語大辞典 小学館)
この「小アジア」 → 「中央ユーラシア大陸地域」 →
「モンゴル大草原地域」と続く道を「アイアンロード(鉄の道)」(NHK)
と称されています。 続く。

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