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2020年3月21日 (土)

張華 劉放により中央進出 714

先週紹介した張華の生い立ち。

「郷人劉放亦奇其才 以女妻焉」
(晋書 巻三十六 列伝第六 衛瓘 張華)

張華(232~300)と同じ幽州(今の北京)出身の「劉放(?~250)」は
彼を見込みご自分のお嬢さんを彼のお嫁さんにしました。
この「劉放」は多大に「晋朝」成立に関わっています。
238年「司馬懿」が公孫淵を制圧、帯方郡・楽浪郡を奪回。
「明帝、燕王 公孫淵征討決意」をご確認下さい。

この記を逃さず、いち早く、「卑弥呼」さんはお祝い駆け付け。
239年正月「明帝(曹叡)」崩御以前、
次の帝、曹芳(8歳)(232~274)の後見人選定にあたり、
「劉放」(当時、侍中・光禄大夫)は「司馬懿」と曹爽を推挙。
「司馬懿(179~251)」は魏朝の押しも押されぬ最重要な存在に。
249年「司馬懿」よるクーデター。
やがて、張華は「劉放」のコネで「司馬懿」の次男、司馬昭(211~265)
の所でお仕事をする事になり中央進出を果たすのです。
この間の動きは
「張華と陳寿(壽)の歩み」をご確認下さい。
又、「劉放」はあの「曹操」に才を認めたれた方なのです。
遡ると、前に進めませんので興味のある方は
「三国志 魏書十四 劉放伝」に記載されています。
張華は賈后の政敵排除に至る功績により栄達。

「(張)華以首謀有功 拝右光禄大夫 開府儀同三司 侍中 中書監
 金章紫綬 固辞開府」
(晋書 巻三十六 列伝第六 衛瓘 張華)
*光禄大夫・・相談役
*開府儀同三司・・開府(役所設置)を許された方
*侍中・・帝お側仕え
*中書監・・宮廷秘書官長

官職四っつ拝命するも一つを辞退、張華って、とても慎み深いお方。
 続く。

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