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2019年7月 6日 (土)

霊験灼かな酒器銅爵 685

観客持参のお土産(貢納品)の披露が終わると
特別に選抜された数名のみが壇上へ登ることが許されます。
選抜メンバーは
特に優秀な商都夏商リーダー
商取引量が多い部族の首長らの方々で
王から直々「お酒」を振る舞われるのです。(直々は最初の時期だけ)
この振る舞い酒保管容器(お銚子)が「銅爵」。
*銅爵・・青銅製の酒器
この酒器は「鬹(き)」を原型として青銅を材料に製作されています。
鬹は現在の山東省済南市歴城区龍山鎮城子崖の遺跡から、
たくさん発掘されました。(龍山文化)
鬹は焼き物(陶器)ですから材料は土になります。
一方、銅爵は青銅器です。
青銅器はチグリス・ユーフラテス川地域、メソポタミアが発祥と
されています。この文明が中国大陸の西域に伝播していたのでしょう。
その製法技術、及び、原材料(銅・錫)を手に入れ、夏王朝は
商品化したものと思われます。
(まさか、この技術は盗用でないですよね?
 まあ交易戦争なき時代だから大丈夫だったのかしら?)
かの時代中国ではとても物珍しい一品の銅爵。
この器は銅・錫の配合調整で黄金色~白銀色が出せたそうです。
そんな霊験灼かな器から注がれたお酒に登壇した方々は
さぞかし度肝を抜かれ、各々恭しく頂戴したのではないでしょうか?
飲み干された方は順序よく元の庭に戻ります。
これにて「イベントショー(宮廷儀礼)」は終演を迎えます。
観客は「感激・感動・畏怖」の念を抱き、それぞれ会場をあとに。
これが、交易場として利用されていた「市場」・「朝庭」から
宮廷儀礼を執り行う「朝廷」になった所以です。
「市場」⇒「朝庭」⇒「朝廷」とメタモルフォーゼ。
夏商集団(後の夏王朝)にとって「宮廷儀礼」の演出道具、
玉璋と銅爵は夏商集団だった故にゲットできた代物です。
二里頭の首都を中心に東西南北へ商材を求め、
夏商達はより遠くへ足を伸ばし、交易を繰り返し、
その結果、入手できた貴重な「商品・技術」だったのです。
又、先週「龍」についてペンディングした件です。
こちらは宮廷儀礼用具ではなく、みんなを驚かせる一品、
ターコイズブルー鮮やかな「トルコ石製の龍」が二里頭遺跡に。
これも、中国西域を担当された夏商さんの賜です。

尚、
「百聞は一見にしかず」と画像がないか探索、漸く発見、感謝・感激!
「中国大好き 米田政志」さんが
「史跡旅「中国最古の王都洛陽二里頭遺跡へ」(後編)」
「玉璋」
「銅爵」
「酒器は陶器製」が「鬹」に似寄り
「翡翠で出来ていて中国最古の龍トーテム」が「トルコ石製の龍」
わたくしどもが言葉に託した「実物」すべてを紹介して下さっています。
是非、ご覧下さい。 米田さん有り難うございました。 続く。

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