張魯母始以「鬼道」 658
「張魯母始以『鬼道』 又有少容 常往来焉家」!
*鬼道
あやしげな術。妖術。魔術。〔魏志‐倭人伝〕
*妖術
人をまどわすあやしい術。奇怪なわざを見せる術。幻術。魔法。
*魔術
魔力によって行なう不思議な術。人心をまどわす不思議な術。
妖術。魔法。
自然やものが発揮する不思議な力。
*幻術
人の目をくらます怪しい術。妖術。魔法。
*魔力
人を迷わし、また引きつける不思議な力。
(日本国語大辞典 小学館)
「鬼道」について日本国語大辞典への執筆者は「魏志倭人伝」を
参考していますので
「名曰卑彌呼 事『鬼道』 能惑衆」
(名は卑彌呼と云い 鬼道に事<つか>え 能く衆を惑わす)
を引用している事になります。
益州(蜀 現在の四川省)で起こった「鬼道」とは異なるのか?
然らば、 「世界大百科事典 第2版」での「鬼道」は
「中国において,鬼とは本来死者の霊魂,幽冥の世界における霊的存
在を意味し,天界,人界を貫く原理法則をそれぞれ〈天道〉〈人道〉と
いうのに対して,鬼神の世界を貫く原理法則を〈鬼道〉という。また,
帝王の主宰する万神の祭壇の八方に設けられる鬼神の通路を文字
どおり鬼道と称する。
一方,巫覡(ぶげき)などの行う呪術および国家非公認の呪術的宗
教などもまた鬼道といわれる。
後漢末から三国魏の時代にかけて,四川,陝西両省にまたがる一大
宗教王国を築いた五斗米道教団の第3代教主である張魯は,主とし
て符(おふだ)や呪水といった呪術的方法を用いて病人の治療を行
い,その勢力を拡大していったが,当時の史書は張魯の教法を鬼道
と決めつけている。」
*呪術
超自然的な力を直接的方法でよびおこし、望んでいる現象を起こ
させようとする行為。「まじない」と「うらない」とがある。魔術。
魔法。(日本国語大辞典 小学館)
世界大百科事典の執筆者は益州の「鬼道」として説明されています。
続く。
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