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2017年11月 4日 (土)

烏江亭の思慮不足で項羽自害 620

西楚覇王と称した「項羽」。
長江でやむなく自害するのですが、
ではなぜ一目散に長江を目指し敗走したのでしょうか?
天下無敵、豪放磊落、融通無碍な項羽であった筈。
彼は長江を渡り、再起を図る腹積もりではなかったのでしょうか。
愛しい虞美人とはお別れしたものの、
彼女は項羽の足手まといになることを察し、自害したのです。
一時、傷心の時空が訪れたとは思われますが・・・・・。
その思いを胸におさめ、長江の渡し場「烏江」に到着したのです。
手勢は項羽を含め僅か27騎。
小舟数艘(中舟なら一艘)で長江を十二分に渡れます。
ではなぜ、項羽は死を選択したのでしょう?
それは彼の「誇り(pride)」が邪魔したのです。
きっと以て、「烏江亭長の気遣い」に問題があったと考えます。
項羽軍を本当に救いたいのであれば、
烏江亭長が「項羽の心音(こころね)」をより斟酌し、
渡し場に項羽軍が出現したら「舟」のありかだけを
彼の部下に伝えるよう差配したら良かったのです。
しかし、思慮不足の烏江亭長は項羽が火急にも関わらず、
「ぐたぐた」申し述べるのですからいけません。
這々の体でやっとこ烏江迄逃げ延び、既に彼の「誇り(pride)」は
折れかかっていました。
そこへ烏江亭長の「ぐたぐた進言」です。
項羽はこの事により、
「誇り(pride)」を捨てる事ができ得ない情況に陥ってしまったのです。
後の顛末は「史記 項羽本紀」の通り。
只、烏江亭長は「項羽の器」を勘案できなかったのかも知れません。
とかく、「創造力(≒想像力)」は悲しきかなご自身の「器の内」。
これは、如何ともしがたい事。
これだから、「世は想像しがたい面白き事」が起きるのやも。 続く。

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