兄弟で志毘を抹殺 帝位譲り合い 564
袁祁命(をけのみこと)はいらっとしながら宮に帰り、
意冨祁命(おほけのみこと)=奴末、兄(後の仁賢帝)と謀議します。
ひょっとしたら意冨祁命も歌垣いらして袁祁命と志毘とのやり取りを
ご覧になっていたのやも。
大魚をめぐり恋の鞘当てされた袁祁命は若気の至りで実際は怒り心頭
だったのでしょう?
その謀議は志毘を抹殺する事。
時は今、朝帰りで寝込んでいる志毘襲撃。
基本的に役人は朝には朝廷へ出勤しお仕事、お昼に退勤ローテ?
早速、お二人は軍を結集、志毘邸を襲い首尾良く?志毘抹殺に成功。
色恋沙汰で相手を殺めるのはいささか酷(こく)と思われますが・・・。
時は進み、お二人の内どちらが先に?帝位に就くかをお二人で相談。
互いに譲り合い。
弟、袁祁命は長幼の序で兄、意冨祁命にどうぞと。
兄、意冨祁命は今現在の状況を作り出したのは
弟、袁祁命のお陰だからと明確な論理展開へ。
結局、弟、袁祁命は了承、ここに顕宗帝誕生と云う顛末。
顕宗帝は祖父、履中帝のお孫さん。
父が帝位でないお孫さんが帝位に就く事象は前出。
景行帝⇒倭建命⇒仲哀帝
⇒成務帝
履中帝⇒市辺之押歯王⇒顕宗帝
⇒仁賢帝
反正帝
允恭帝⇒安康帝
⇒雄略帝⇒清寧帝
この構造に。
顕宗帝の帝位継承は人間臭く何やら権力継承の綾を感じませんか?
続く。
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