舞上手な「形姿美麗」お嬢さん 549
次の「形姿美麗」お嬢さん話。
大長谷若建命(雄略帝)が「吉野宮」に行かれた際、
「吉野川」の辺(ほとり)に見目麗しいお嬢さんを目聡く発見。
今度も彼女の意志・お気持ちを確認せず、更にいきなり合体とか。
何と不埒でいけずな殿方では?
雄略帝はお幸せなお時間を過ごし、お住まいへお帰りに。
後日、十中八九、彼は彼女の事が忘れられず、再び吉野にお出かけ。
雄略帝は「当然」彼女のお住まいを聞き出していたのでしょう。
又、彼女が「舞(ダンス)」が得意って情報も得たのでしょう。
彼は琴持参で彼女の居場所に一目散。
彼女を見つけ、早速、琴と舞の競演。
彼女の舞はことのほかお上手だった感じ。
雄略帝は悦に入り、一歌。
阿具良韋能(あぐらゐ〈呉床座〉の)
加微能美弖母知(かみ〈神〉のみて〈御手〉もち)
比久許登爾(ひ〈弾〉くこと〈琴〉に)
麻比須流袁美那(まひ〈舞〉するをみな〈女〉)
登許余爾母加母(とこよにもがも)
「登許余爾母加母(常世にもがな)」
(いつまでも、若くて美しく、舞が上手い女性でいて欲しい)
と云われても、「時は平等に経過」してしまうのです。
「形姿美麗」 ⇒ 「姿体痩萎」 は時間の問題。
「花の命は短くて、楽しい時間は僅かなり」なの。
「いつまでもあると思うな美貌と権力」なのよ。 続く。
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