安康帝 不可解な人間模様 537
とても違和を覚える描写ですのでひとまず
<人間模様(関係)整理>
仁徳帝と石之姫のお子さん
履中帝
墨江之中津王
反正帝
允恭帝
仁徳帝と髮長姫のお子さん
大日下王
若日下部命
允恭帝と忍坂大中津姫のお子さん
木梨之軽王
長田大郎女
境之黒日子王
安康帝
衣通郎女
八瓜之白日子王
雄略帝
橘大郎女
酒見郎女
大日下王と長田大郎女が夫婦(叔父=姪)
安康帝は弟の雄略帝と若日下部命(甥=叔母)との結婚を画策。
お節介と思われますが何かの事情があったのかしらん?
安康帝は若日下部命の兄、大日下王の意向を確認の為
「坂本臣等之祖根臣」を使者として送ります。
允恭帝の申し出を察していたのか?大日下王は快く承諾。
その証として「押木之玉縵(おしきのたまかづら)(=宝冠)」を献上。
しかし、根臣はその宝冠(ティアラ)を「盜取」、大日下王を陥れる為
安康帝へ「讒」言(ざんげん)します。
「大日下王は『勅命』をお受けせず、
『己妹乎 爲等族之下席而』
と仰せになりに『横刀』の柄に手をかけ激怒されました」と。
「己妹乎 爲等族之下席而」
私の妹を同族者に「下席(したむしろ)」(寝所で組伏す)にさせない。
これをお聞きになった安康帝は「大怒」。
大日下王を殺害し、彼の奥様、長田大郎女を「取持来」て
ご自分の「嫡妻(むかいめ)(=奥様)」にしてしまうのです。
安康帝と長田大郎女は姉弟関係。
これって、木梨之軽王と衣通郎女の兄妹相姦は許されず、
姉弟相姦は許されるって事???
とても不可解、奇想天外、摩訶不思議な世界。 続く。
| 固定リンク
コメント