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2015年3月15日 (日)

鳥山 丸邇臣口子が和解使者 509

石之姫命が山代〈城・背〉国から難波方面へ向かった聞き、
仁徳帝は鳥山と「謂」う「舎人(側用人)」に歌(お手紙)を託します。
鳥山と云う位ですから彼は空飛ぶ程の健脚持ちだったのでしょう。
而して、そのお手紙は

夜麻斯呂邇(山代〈城・背〉に)
伊斯祁登理夜麻(い〈行〉しけとりやま〈鳥山〉)
伊斯祁伊斯祁(行しけ行しけ)
阿賀波斯豆摩邇(あ〈吾〉がは〈愛〉しづま〈妻〉に)
伊斯岐阿波牟迦母(行しきあ(遇)わむかも)

このメッセージは石之姫命に「帰って来て」と云う切迫感表現か。
只、このトライは失敗に終わった感じ。
次なる使者は
「丸邇臣口子(わにのおみ くにこ)」さん。彼に託した歌は

美母呂能(みもろの)
曾能多迦紀那流(そのたか〈高〉き〈城〉なる)
意冨韋古賀波良(おほゐこがはら)
意冨韋古賀(おほゐこが)
波良邇阿流(はら〈腹〉にある)
岐毛牟加布(きも〈肝〉むかふ)
許許呂袁陀邇迦(こころ〈心〉にだにか)
阿比淤母波受阿良牟(あひ〈相〉おも〈思〉はずあるむ)

ここは仁徳帝の石之姫命への切ない思い表現か。

都藝泥布(つぎねふ)
夜麻志呂賣能(山代〈城・背〉め(女)の)
許久波母知(こくは〈木鍬〉も〈持〉ち)
宇知斯淤冨泥(う〈打〉ちしおほね〈大根〉)
泥士漏能(ねじろ〈根白〉の)
斯漏多陀牟岐(しろ〈白〉ただむき)
麻迦受那婆許曾(ま〈枕〉かずけばこそ)
斯良受登母伊波米(し〈知〉らずともい〈言〉はめ)

ここでは仁徳帝の「女心」を知らな過ぎる拙く・淡い訴え表現。
確かに石之姫命とは一度とは云えず、

大后 石之姫命のお子様
大江之伊邪本和気命〈履中帝〉
墨江之中津王
蝮之水歯別命〈反正帝〉
男浅津間君子宿禰命〈允恭帝>    (四柱)

少なくても、最低四回、愛の契りを交わしています。
にも関わらず、
彼女(石之姫命)を蔑(ないがし)ろするその思慮足らずの振る舞いに
拗ねている嫉妬心はそうそう消し去れるものでは・・・・・。 続く。

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