石之姫命 黒姫に嫉妬・いびり 503
仁徳帝と愛を育み、履中帝⇒反正帝⇒允恭帝をこの世に送り出した
皇后、石之姫命。(もう一人、墨江之中津王も存在)
少なくても4回、お二人は愛の営みに勤しまれた事に。
他の女性からは「帝」が出現されていませんので
石之姫命は完璧な仁徳帝の「連れ合い」になります。
しかしながら、彼女の
「守りに入った愛情はその愛に嫉妬も比例・増幅される。」
事は世の常・・・・・。
仁徳帝を独り占めしたいお気持ちは重々判りますが健全な?殿方は
ついつい妻以外の素敵な女性に心が揺れる事必定?
石之姫命はこの殿方の必然に対し
心おおらかになれなかったと思われます。
その点、恋心が旺盛だった八千矛神(大国主神)の連れ合い
須勢理姫はとても鮮やかな対応をされていました。
その情況・状況は
「須勢理姫命の嫉妬心」
「須勢理姫命、貴女を一番好き?」
「須勢理姫命の殺し文句」
「須勢理姫命からのラヴ要求」
「神語は恋のやり取り」
須勢理姫に対し、石之姫命はとても辛辣、
彼女の「いじめ」に耐えられなかったのは吉備海部直のお嬢さん黒姫。
黒姫は「容姿端正」。
殿方は如何せん姿形から入ります。
仁徳帝は摂津国のお住まいに早速お呼びになります。
しかし黒姫は石之姫命の再三にわたる「いびり」に降参、
墨江之津()から舟に乗り、
生まれ故郷の吉備国へ帰ろうとします。
具(つぶさ)にその状況をお住まいからご覧になっていた
仁徳帝は一歌。
淤岐幣邇波(おき〈沖〉へには)
袁夫泥都羅羅玖(おふね〈小舟〉つ〈連〉ららく)
久漏邪夜能(くろざやの)
摩佐豆古和藝毛(まさづこわぎも〈妹〉)
玖邇幣玖陀良須(くに〈国〉へくだらす)
単なる、5・7・5・7・7の叙事詩では?
この歌をお聞きになった石之姫命は「大忿」。
彼女に侍る人を住之江の港に急いで遣わし黒姫を舟から下ろし
あろう事か、徒歩で帰るようにしてしまったのです。 続く。
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