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2015年1月18日 (日)

仁徳帝=聖帝 課税免除政策 501

仁徳帝=「聖帝」 と云われた由縁のお話し。
このお話しは
貧困疲弊した「四方之国(村邑=むらむら)」の「人民(人達)」への
減税ではなく、課税免除を講じる政治・経済的英断。
それも一年ぽっきりではなく、少なくても三年以上の措置。
こんな課税免除政策を講じられたら村邑の人達は欣喜雀躍。
これには消費税アップ先延ばしの某首相もビックリこ。
あのによし奈良の御代に淡海三船(722~785)が
大雀命に贈った名前は 「仁徳(にんとく=じんとく)」。
ここでちょいと広辞苑のお力をお借りします。

仁徳・・・仁愛の徳 情け深い徳
 仁愛・・・恵み慈しむ事 慈しみ 思いやり 情け
 徳 ・・・道を悟った立派な行為
  道 ・・・人が考えたり行なったりする事柄の条理
   条理・・・物事の道理 筋道
    道理・・・物事のそうあるべき筋道 ことわり(理) 道義
     道義・・・人の行うべき正しい道 道徳の筋道
     理 ・・・道理 条理
道徳・・・人の践み行うべき道 規範の総体 個人の内面的な原理

どうも、心模様・思想などを表現する漢語は堂々巡りを来します。
和語では 「情け深く・相手を思いやる気持ちが有る人」 って事。
世の中にそうそういらっしゃらない御仁(ごじん)です。
だから、聖帝と。
再度、広辞苑を紐解くと
 
聖帝・・・徳の高い天子 ひじりのみかど
 天子・・・天皇(テンノウ すめらみこと)
  天皇・・・皇帝・天子の敬称 =皇尊
  すめらみこと・・・天皇の敬称
聖・・・「日知り」の意 日のように天下の物事を知る人
帝・・・みかど 天子

これも巡り巡りって元の鞘に。
淡海三船は漢語の 「仁徳」 を736年唐より来日した僧侶
道璿(どうせん)(702~760) に学んだ筈。
道璿は来日の際、禅・律・華厳宗の注釈書を持参し
752年東大寺大仏開眼供養呪願師をお勤めされた方。
彼は儒学・道教(老荘思想・陰陽五行説)を三船に伝授したのでしょう。
それらを学んだ三船は日本書紀を参考にイメージを膨らませ
諱作りに着手したと考えます。
尚、三船の諱作製・各帝へのネーミング贈呈の件は
鎌倉時代末期に卜部兼方(うらべかねかた)(?~?)が著した
「釈日本紀」 に記載されているとの事。
(神武~元正帝〈640~748 在位715~724〉 弘文・文武帝を除く)

又、「仁」 については 「漢字(感じ)は絵文字の元祖」 で。 続く。

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