天日矛の携行品 伊豆志之八前大神 495
天日矛が奥様を追っかけ、来倭の際の携行品。
まとめて、「玉津寶(宝)」 と。
珠 二貫(ビジューストーンネックレス 2点)
振浪比礼・切浪比礼
振風比礼・切風比礼
奧津鏡・辺津鏡
* 比礼(ひれ)=領巾
かの時代、浪(波浪)・風(暴風)等を制御可能とされた呪力布。
迷信が解けると、素材を薄くし首にかけるストールに。
この「八種(8品)」は
「伊豆志之八前大神(いずしのやまえのおおかみ)」と。
この次の展開が、又、メルヘン・ファンタジックに。
伊豆志之八前大神のお嬢さんに
「伊豆志袁登賣(乙女)神(いずしをとめのかみ)」 と
云う方がいらしたそうな。
「八十神(多くの神々)」が彼女とお付き合い・結婚したいと
思ってトライしたけれども、どの神も為し得なかったそうな。
伊豆志乙女は美形で気位がお高かったのかしらん?
そして、物語が始まり・ゝ。
二人の神がいらっしゃた。
兄さんの名前は秋山の「下氷壯(壮)夫(したびをとこ)」
弟さんの名前は春山の「霞壯(壮)夫(かすみをとこ)」
伊豆志乙女の情報が彼らにも、もたらされた様で
兄の秋山 下氷壮夫はいち早く彼女にトライするも
すげなく彼女にふられたんでしょう。
弟の春山 霞壮夫に
「わたくしは彼女に振られたんじゃがお前は彼女をゲットできるか?」
と投げかけます。
弟の答えは自信ありげに
「そんなの、いとも簡単」 との返事。
兄はその小癪な答えを受け、提案を。
「もしお前の云う通り彼女をゲットできたら
『上下衣服』(メンズスーツ)
『量身高而釀甕酒』(身丈分のお酒)
『山河之物悉備設』(山河で採れる産物)
これらをお前に進呈しようじゃないか。
もしお前が失敗したら、それらを俺に贈呈せよ」 と。
兄の秋山 下氷壮夫は
弟も当然、彼女を落とせないと思ったのでしょう。 続く。
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