大雀命(後の仁徳帝) 大願成就 481
快く応神帝から髪長姫を譲られた大雀命。
嬉しさのあまり、一歌。
美知能斯理(みち〈道〉のしり)
古波陀袁登賣袁(こはだ嬢子を)
迦微能碁登(かみのごと)
岐許延斯迦杼母(き〈聞〉こえしかども)
阿比麻久良麻久(あひまくらま〈相枕巻〉く)
更に続けて一歌。
美知能斯理(道のしり)
古波陀袁登賣波(こはだ嬢子を)
阿良蘇波受(あらそ〈争〉わず)
泥斯久袁斯叙母(ね〈寝〉しくをしぞも)
宇流波志美意母布(うるは〈愛〉しみおも〈思〉ふ)
何とはなしに伝わってくる艶めかしくって素敵な感じ。
大雀命(後の仁徳帝)は天にも昇る思い・・・・・?
ところで突然ですが、ここで突如全く異なる展開に。
吉野に住まう人々が大雀命のお腰(こし)に着けた
「御刀」 をご覧になり、
歌を送ります。
本牟多能(ほむたの)
比能美古(ひのみこ)
意冨佐邪岐(おほさざき=大雀)
意冨佐邪岐(大雀)
波加勢流多知(は〈佩〉かせるみたち〈御刀〉)
母登都流藝(もとつるぎ〈本剱〉)
須惠布由(すえふゆ)
布由紀能須(ふゆきのす)
加良賀志多紀能(から〈枯〉がしたき〈下樹〉の)
佐夜佐夜(さやさや)
何やら、大雀命の剱を褒めている感じ?
又、次なる展開は吉野住人がお酒を献上する際に舞い踊り歌う歌とか。
加志能布邇(かし〈白檮〉のふに)
余久須袁都久理(よくす〈横臼〉をつく〈作〉り)
余久須邇(横臼に)
迦美斯意冨美岐(か〈醸〉みしおほみき〈大神酒〉)
宇麻良爾(うま〈美味〉らに)
岐許志母知袁勢(き〈聞〉こしもちを〈食〉せ)
麻呂賀知(まろがち)
お酒は量さえ?間違えなければどんなお酒も美味しいこと。
脱法ハーブは頂けませんが、
お酒は理性?を解放(ときはな)す百薬の長。
更に付け足しのように
応神帝の御代に
海部・山部・山守部・伊勢部を定め、作剱池を造営したとの事。
次なる展開は又、異なものに。 続く。
ところで、わたくしども ZIPANGU も
猛暑回避のため夏休みを頂くことに致します。
次回は8月24日に。
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