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2014年1月19日 (日)

倭建命 vs. 美夜受姫 453

 尾張国に帰(「還」)った倭建命は一目散に美夜受姫の「許(もと)」に。
 倭建命の帰還を待ちに待っていた美夜受姫は大喜びで大歓待。
 先ずは一献って事でお酌をしようとする美夜受姫。
 その一献を素直に受ければ良さそうな倭建命なのですが
 ベットインを急(せ)いたのか?彼女の姿態に目を。
 すると彼女のお着物の裾(「襴」)に紅色のドットプリント。
 ここで彼は情けなくも、いらつく思いを歌で表現。

比佐迦多能(ひさかたの)
阿米能迦具夜麻(あめのかぐやま=天の香具山)
斗迦麻邇(とかまに)
佐和多流久毘(さわたるくび)
比波煩曾(ひはぼそ=弱細)
多和夜賀比那袁(たわやがひなを=手弱腕<かいな>を)
麻迦牟登波(まかむとは=枕かむとは)
阿禮波須禮杼(あれはすれど=吾はすれど)
佐泥牟登波(さねむとは=さ寝むとは)
阿禮波意母閇杼(あれはおもへど=吾は思へど)
那賀祁勢流(ながけせる=汝が着せる)
意須比能須◯爾(おすひのすそに=襲の裾に)
都紀多知邇祁理(つきたちにけり=月立ちにけり)

 この訴えに美夜受姫も歌でお返し。

多迦比迦流(たかひかる=高光る)
比能美古(ひのみこ=日の御子)
夜須美斯志(やすみしし)
和賀意富岐美(わがおほきみ=我が大君)
阿良多麻能(あらたまの)
登斯賀岐布禮婆(としがきふれば=年が来経れば)
阿良多麻能(あらたまの)
都紀波岐閇由久(つきはきへゆく=月は消へゆく)
宇倍那宇倍那(うべなうべな=宜な諾な)
岐美麻知賀多爾(きみまちがたに=君待ち難に)
和賀祁勢流(わがけせる=吾が着せる)
意須比能須◯爾(おすひのすそに=襲の裾に)
都紀多多那牟余(つきたたなむよ=月経たなむよ)

 「月が立つ(出る)」 との倭建命の表現に
 「月を経る」 と絶妙な美夜受姫の切り返しはお美事。
 これに関しましては、今となっては昔々、
 「美夜受比売と日本武尊(倭建命)」 で触れました。
 いつの世も女性は賢く大らかで強いのです。            続く。

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