昔の名前で 醜女物語2 438
垂仁帝の意に反し若くして黄泉国へ旅立った沙本姫命。
垂仁帝が彼女が旅立つ前に相談した一番情けない案件、
「後妻を誰にしたらよいか」 へのかいがいしい彼女の回答。
旦波(丹波)国の美知能宇斯王(みちのうしのみこ)のお嬢さん達。
早速、彼は住まいに彼女らを召します。
何と総勢4名、お名前は (お歳順)
比婆須姫命・弟姫命・歌凝(うたごり)姫命・円野(まとの)姫命。
只、比婆須姫・弟姫は見目麗しかったのですが、
運悪く、歌凝姫・円野姫は母親違いだったのか?
「甚凶醜」(甚だみにくい)=お顔立ち・姿態が個性的だったので
お里(丹波国)にお帰り願う事に。
女性からしたらこれってとても許せない事っ、でもないか?
現代でしたら 「ポチャカワ」 とか異色動物系顔TVタレントで
もて囃されたかも知れない・・・・・。
(この時代?ヤセギスは凶醜とされていたのですよ!)
古事記でこのパターンは二度目の登場。
一度目は 「木花之佐久夜姫と石長姫」 での「醜女物語」。
昨今、昔の名前で再登場TVドラマ風感じで 「醜女物語2」 に。
それはさて置き、
最年少のお嬢さん、円野姫は幼気で繊細過ぎたのか
いたく心を痛める始末。
彼女はこんな理由でお国に帰ったら隣、近所の皆さんに
合わす顔がないと思い、自ら命を絶ってしまうのです。
ほんと、罪な垂仁帝とお思いになりません事?
(可哀相で中略。 決して同類相憐れむでございません!!!)
そして唐突にも (いつもの <古> 事 <記> ですが)
垂仁帝物語のラスト飾る奇想天外、メルヘンチックなお話しに。
続く。
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