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2013年7月21日 (日)

沙本姫命 兄と共に旅立ち 432

 愛(いと)しい沙本姫命を奪還しようとする垂仁帝。
 兄の沙本彦命の元を離れたくない彼女との攻防戦。
 そこの所の古事記原文です。

如此逗留之間
其所妊之御子
既産
故出其御子
置稲城外
令白天皇
若此御子矣
天皇之御子所思看者
可治賜
於是天皇
詔雖怨其兄
猶不得忍愛其后故
即有得后之心是以選聚軍士中
力士輕捷而宣者
取其御子之時
乃掠取其母王
或髮或手
當隨取獲而
掬以控出
爾其后豫知其情
悉剃其髮
以髮覆其頭
亦腐玉緖
三重纒手
且以酒腐御衣
如全衣服
如此設備而
抱其御子
刺出城外
爾其力士等
取其御子即握其御祖
爾握其御髮者
御髮自落
握其御手者
玉緖且絶
握其御衣者
御衣便破
是以取獲其御子
不得其御祖
故其軍士等
還來奏言
御髮自落
御衣易破
亦所纒御手玉緖
便絶故
不獲御祖
取得御子
爾天皇
悔恨而
惡作玉人等
皆奪其地
故諺曰
不得地玉作也
亦天皇
命詔其后言凡子名必母名
何稱是子之御名
爾答白
今當火燒稲城之時而
火中所生故
其御名宜稱本牟智和氣御子
又命詔何爲日足奉
答白取御母
定大湯坐若湯坐
宜日足奉
故隨其后白以
日足奉也
又問其后曰
汝所堅之美豆能小佩者誰解(美豆能三字以音也)
答白旦波比古多多須美智宇斯王之女
名兄比賣弟比賣茲二女王
淨公民故
宜使也
然遂殺其沙本比古王
其伊呂妹亦從也

 読み解きは来週に。                                          続く。

 web上では
 国立国会図書館 電子図書館蔵書の古事記中下巻P33の4行目で
 確認可能ですので是非ご覧下さい。

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