山幸彦 伍佰捌拾歳(580年)生存? 375
お歳を召された方々はご存じとは思いますが、
古い漢数字をお解りになる方は昨今は少ない筈。
そこでご存じでない方にここで紹介致します。
0=零 1=壱・壹 2=弐・貮 3=参・參 ここ迄は何処かで?
ここからは余りお目にかかりません。
4=肆 5=伍 6=陸 7=漆 8=捌 9=玖
次に
10=拾 100=佰・陌 1,000=仟・阡 10,000=萬
麻雀をおやりになる方は最後の萬子(わんず)はご存じ。
それでは、古事記の数字が出現する箇所を
「日子穗穗手見命者
坐高千穂宮
伍佰捌拾歳」
日子穗穗手見命者は火遠理命=山幸彦の事。
その彼が「高千穂宮」に
「伍佰捌拾歳」の間「坐(=在)」しましけり。
この伍佰捌拾歳(=年)。
上から、580年となるのです。
すると、火遠理命=山幸彦は580年間生存した事に。
幾ら何でも、
火遠理命=山幸彦は仙人ではないのでこんな事はあり得ません。
この580年について
わたくしども ZIPANGU が
この古事記訳で参考にさせて頂いている 「梅原猛」 さん(1925~)
ですが、これにつきまして全くお触れになっておりません。
又、いにしえでは 「本居宣長」 さん(1730~1801)
はたまた、戦前の 「津田左右吉」 さん(1873~1961)
更に、戦後の 「倉野憲司」 さん(1902~1991)
らの皆さんも全くの触れず仕舞いです。
昨今 「古田武彦」 さん(1926~)がやや触れておられる位。
しかしながら
「触らぬ神に祟りなし」 のスタンスではいけないと思うのです。
古事記原作者はこの 「580年」 に必ずメッセージを挿入している
と考えるのが自然では?
単なる装飾数字とお茶を濁すのは余りにも失礼ではないかと。
わたくしども ZIPANUGU は何れの御時に
この数字を解きほぐそうと考えています。
ひとまず、この件はペンディングに。 続く。
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