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2012年3月 4日 (日)

肉食系の火遠理命=山幸彦の合理主義 363

 お魚を食す事を一時控えていた魚食系・火照命=海幸彦、
 お魚大好きな彼はそろそろお腹が欲しがる時を迎えます。
 そこで、彼は肉食系・火遠理命=山幸彦に
 互い得意とする 「さち=道具」 の交換を申し出ます。
 すると、何と云う事か
 火遠理命=山幸彦が大事な 「釣り針」 を無くした事実を
 彼の口から聞く事になるのです。
 魚食系・火照命が長年使い込み肌合いのあう道具である釣り針を
 失ったとの事に彼は気が動転。
 更に、火遠理命=山幸彦は火照命=海幸彦に
 「ご免なさい。」 を全く入れていません。
 火遠理命=山幸彦はかなり空気が読めない傍若無人はお方かも?
 火照命=海幸彦は
 強行に火遠理命=山幸彦に返還を求めます。
 火遠理命=山幸彦の不注意から生じた 「釣り針」 紛失事故。
 故に彼はご自分の剣(つるぎ)を砕き500~1,000もの釣り針を
 こさえて火照命=海幸彦に許しを請いますが
 火照命=海幸彦は決して首を縦に振りません。
 彼の魚を釣る 「釣り針」 は彼にとっては体の一部になっている筈。
 道具を体の一部にして、道具も使う人の癖が加わって始めて
 匠(たくみ)のお仕事ができるのです。
 これが当にアーキテクト (職人さん) 。
 それを何の侘びも無しに、火遠理命=山幸彦は
 単なる 「釣り針の形をした道具」 を幾ら作っても詮無き事に。
 火遠理命=山幸彦の立場としたら 「心を込めて」
 火照命=海幸彦に謝罪する以外方法論が無いのです。
 この心の機微を理解できない輩は如何ともしがたいです。
 或いは、次の様にも考える事ができます。
 火遠理命を代表する、肉食系の方々は
 「道具はとっかえ・ひっかえることが可能な単なるツール」
 と云う発想なのかも知れません。
 上の 「道具」 を異なる名詞に置き換えられる発想がきっと以て、
 「近現代、合理主義発想」 と云う代物(しろもの)なのでしょう。

 グッズの使い捨て
 構築物のスクラップアンドビルド
 自然破壊 

 等々を自然にできなくてはこの世でチャンピョンになれない構造。
 この発想ができた火遠理命=山幸彦は
 現代に通じる発想の持ち主だったやも知れません。
 古事記原作者もこの事を見込み
 火遠理命=山幸彦を 「善なるアクター」 として振る舞わせます。

 ところで、「香木」 を 「(訓香木云加都良)」 と読めとの指示に。
 「こうぼく」 ではなく 「かつら」。
 桂男(かつらお)はイケメン(美男子)。
 桂の葉の形はハート
 と云う事は、
 火遠理命=山幸彦って、よき香りがしない優男(やさおとこ)に。
                                                                  続く。

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