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2012年2月19日 (日)

海幸彦と山幸彦 古事記原文 361

 いよいよ有名な 「海幸彦と山幸彦」 のお話し。
 SF的な 「浦島伝説」 の走りを思わせる物語。
 先ずは原文を。

故火照命者
海佐知毘古(此四字以音 下效此)而
取鰭廣物鰭狹物
火遠理命者
山佐知毘古
取毛殆物毛柔物
爾火遠理命
謂其兄火照命
各相易佐知欲用
三度雖乞
不許
然遂纔得相易
爾火遠理命
以海佐知
釣魚
都不得一魚
亦其鉤失海
於是其兄火照命
乞其鉤曰
山佐知母
己之佐知佐知
海佐知母
己之佐知佐知
今各謂返佐知之時(佐知二字以音)
其弟火遠理命答曰
汝鉤者
釣魚不得一魚
遂失海然
其兄強乞徴
故其弟
破御佩之十拳劔
作五百鉤
雖償不取
亦作一千鉤
雖償不受
云猶欲得其正本鉤
於是其弟
泣患居海邊之時
鹽椎神來問曰
何虚空津日高之
泣患所由
答言
我與兄
易鉤而
失其鉤
是乞其鉤故
雖償多鉤
不受
云猶欲得其本鉤
故泣患之
爾鹽椎神
云我爲汝命
作善議
即造无間勝間之小船
載其船
以教曰
我押流其船者
差暫往
將有味御路
乃乘其道往者
如魚鱗所造之宮室
其綿津見神之宮者也
到其神御門者
傍之井上
有湯津香木
故坐其木上者
其海神之女
見相議者也(訓香木云加都良)

 来週に読み解きます。                                         続く。

 web上では
 国立国会図書館 電子図書館蔵書の古事記上巻P62の8行目で
 確認可能ですので是非ご覧下さい。

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