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2012年1月15日 (日)

木花之佐久夜姫に一目惚れ 356

 「麗美人」 麗しい美人=木花之佐久夜姫。
 彼女に出逢った邇邇藝命は一瞬で胸ドキューン、魅了されます。
 昨年の秋冬ドラマコレクション中、圧倒的に人気を博した
 「家政婦のミタ」。
 このドラマでは 「日本の女性(母)」 の理想像として
 媚びない事を前提条件とした
 「結城うらら(麗)」 と命名されていましたね。
 それは、さて置き、彼女の父は大山津見神。
 彼のお嬢・お孫さんは彼女以前にも古事記に登場しています。
 そのお方は、須佐之男命に嫁いだ
 お嬢さんの大市姫とお孫さんの櫛名田姫
 このお二人はクリックしてご確認をお願いします。
 さて、見目麗しい木花之佐久夜姫(このはなのさくやひめ)
 又の名を神阿多都姫(かむあたつひめ)さんは
 (邇邇藝命にナンパされるのですが) そこは朗らか・天真爛漫な
 彼女のことですから邇邇藝命に名前を尋ねられても全く怯みもせず
 「私は木花之佐久夜姫よ」 って素直に受け答え。
 名前を聞いた邇邇藝命はお次はスマホナンバーかと思いきや
 さにあらず、次なるお尋ねは 「あなたの兄弟は?」 と。
 木花之佐久夜姫は 「なして私の兄弟を」 と訝(いぶか)りながらも
 心が純で澄み切っていますから
 「私には 『石長姫(いわながひめ)』 と云うお姉さんがいますわよ」
 ってお返事。
 性急にも邇邇藝命は 「美しい姫」 を逃してはならじとばかりに
 即、プロポーズ。
 大人の咲くや(佐久夜)姫は当然 (甚だ失礼ですがお尻が重く)
 焦らし作戦を採用。
 彼の権威には少しも屈せず、
 「(すげなく) 私にはお答えできません。その様な大事な事は、
  私の父親にお聞き下さいませ。」 との、肘鉄砲を一発お見舞い。
 邇邇藝命もこの対応に冷静さを取り戻し我に返り、
 しかるべき使者を立て彼女の父親、大山津見神に取りなす事に。
 厳かに訪ねられた大山津見神、
 豊葦原中国の行く末を鑑み、
 大切なお嬢さん(木花之佐久夜姫)への求婚を承諾、
 更に木花之佐久夜姫のお姉さん、石長姫をもお供に、
 又、更に食べ物に不自由しない様どっさり進呈。
 「至れり尽くせりの 『おもてなし。』」       続く。

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