色香漂う天宇受女命の再登場 345
建御雷神による豊葦原中国制圧の報告を受けた高天原側。
天照大御神と高木神(高御産巣日神)は安堵し、いよいよ
天照大御神と建速須佐之男命(うけい)との間にできた長男坊、
正勝吾勝勝速日天之忍穗耳命に豊葦原中国への移動命令。
ところが、この天之忍穗耳命はすげなく遠慮。
すかさず、ご自分の息子を派遣を逆提案。
ご指名の息子さんは
天邇岐志國邇岐志天津日高日子番能邇邇藝命。
(あめにきしくににきしあまつひこひこほのににぎのみこと)
凄く長ーいお名前。(権威付けなのかも?)
通称、邇邇芸命(ににぎのみこと)。
このお方の母は高木神(高御産巣日神)のお嬢さん、
万幡豊秋津師姫命(よろずはたとよあきつしひめのみこと)。
只、邇邇芸命は長男坊ではなく次男坊。
天之忍穗耳命の長男は天火明命(あめのほあかりのみこと)。
彼が高天原の統治権をお継ぎになるお方だから
豊葦原中国は邇邇芸命へお鉢が回ったのかしらん?
彼は何も逆らわず、この命に従い、
豊葦原中国に歩を進める事に。
少しばかり歩み始めると見知らぬ男神に遭遇。
即、この神の存在を高天原に伝令。
天照大御神と高木神もこの男神の情報は不所持。
この神の正体を探るべく使者を派遣する次第。
使者に抜擢されたお方は、以前、天照大御神奪還作戦に
多大に貢献した名女性タップダンサー 「天宇受女命」。
色香溢れ漂う名女優。
彼女は 「男を墜とす三要件の一つ」 をお持ちで打って付け。
天宇受女命のお出ましに、男神はあっさり吐露。
「わたくしは、豊葦原中国の住人です。
名は猿田彦神です。
この度、天照大御神のご子息が
我が豊葦原中国にいらっしゃるとお聞き致しましたので
ご案内申し上げようと思いまして
ここに罷(まか)りこし、お待ち申し上げておりました。」 と。
ホント、殿方は色香漂う妖艶な女性には従順???
高天原の戦略はお見事そのもの。 続く。
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