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2011年10月 9日 (日)

日本は古来より魚料理に舌鼓 343

 櫛八玉神(くしやたまのかみ)は燧臼と燧杵とで火をおこし
 大国主神に申し上げるには
 「この火は神産巣日神の母が住まう所で
  その住まいはよーく日が当たる御殿で、
  そこの台所で竈(かまど)に煤(すす)がたれる程炊き上げ
  又、その竈の下は地下底までも熱くなるまで焼き尽くのです。
  一方、漁師が楮製の長い縄を海に打ち流して海中に群れなし漂う
  鱸(すずき)をたくさん釣り、その釣り上げた魚を
  (この鱸は口が大きく、尾が翼のようにのびて、取り立て新鮮)
  竹製のテーブルに置ききれない程にたくさん料理致し、
  献上させて頂きます。」 と。
 私たちの祖先はこの頃よりDHA (ドコサヘキサエン酸) を
 多く含むお魚さんを食べていた事が容易に想像されます。
 四方を寒暖差が激しい海に囲まれている日本、
 ここに日本食文化の原点が。
 欧米肉食文化崇拝はアラサー過ぎから肥満を来します。
 欧米の彼ら彼女らでさえ、「お魚・野菜・酢飯」 の一風変わった
 「SUSHI」 に魅了されてしまう現実。
 今年は 「秋刀魚(さんま)」 が豊漁とか。
 もう少し寒くなる時期には 「鮭(しゃけ)」 が食卓に。
 もっと寒くなれば 「鱈(たら)」 「鰒(ふぐ)」 も。
 寒い季節は 「鍋」 が特に美味しい時期。
 それはさて置き、この古事記表記に依ると
 高天原側が 「お魚を食す文化」 をより持っていた事に。
 豊葦原中国は 「事代主神の登場」 で紹介しました様に
 八重事代主神が高天原側に屈服する前に
 美保の岬で 「鳥」 「魚」 と興じていたとされていますので
 それまでの豊葦原中国は
 カロリーの低い 「鳥肉」 と 「魚肉」 を食し、
 よりバランスが良い食事をしていたのかも知れません?
 何れにせよ、日本人は古来より魚料理を好み、
 色んな調理法を駆使し、食し、舌鼓を打っていたのでしょう。
 さて、いよいよ、来週からは天照大神のお孫さんが
 豊葦原中国に侵入する 「天孫降臨」 のお話しへ。         続く。

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