事代主神の登場 339
大国主神は時間稼ぎを計ると共に次代を担う息子達に
高天原側の豊葦原中国強奪計画へのコメントを委ねます。
と同時に彼らにも高天原側の 「戦力」 を見極めさせる意図が?
息子達の一番手は
八重言代主神=八重事代主神。
尚、彼の事は 「大國主神の奮戦記」 で紹介済み。
彼はこの時点ではこの地にはおらず
「往御大之前」 ですから御大之前に行(往)っていたとの事。
因みに、梅原猛さんは御大之前を 「美保の岬」 と。
これに従いますと
建御雷神と大国主神が対峙する稲佐浜と美保の岬は
島根半島の西と東の端同士。約60㎞の距離差。
この日はたまたま農作業がお休みだったのか
八重言代主神は美保の岬迄遠出し、
鳥を追っかけ、魚と興じていらしたご様子。
稲佐浜地区は都会過ぎ、自然を求めて美保の岬へ?
中々優雅な振る舞い。
言代主神との表記から大国主神に代わって言う役目?
この状況を知った建御雷神はお供の天鳥船神に
彼の呼び寄せを依頼、天鳥船神は高速ジェット船ですから
約60㎞北西の美保の岬へはひとっ飛び。
事情を聞いた言代主神は手こぎ舟で父と建御雷神がおられる
稲佐浜へ還る事に。
十中八九、言代主神は天鳥船神(高速ジェット船)を目の前にして
「戦力差」 を実感したのだと考えます。
は稲佐浜に到着するや否や
父の大国主神に訴えます。
ここで、言代主神 ⇒ 事代主神に表記転換されています。
帰りすがら、高天原側との圧倒的な武力差を思い、
父、大国主神らが苦労して豊葦原中国にしたこの国の召し上げを
父に承諾させる事が忍びなく、彼はその 「事」 を父に代わり
為さざるを得ないと状況分析。
「恐之」
「(これは畏れ多い事です。)」
「此國者立奉天神之御子」
「(この国は天照大神のご子息に奉ることに致しましょう。)」
更に彼は恭順の姿勢を指し示す為、
ご自分ご愛用の舟を (怒りを殺そうとの思いも制御不能で)
ご自分のおみ足でバキバキバキッーと踏み倒し、
「天逆手矣於青柴垣打成而 隱也(訓柴云布斯)」 との事。
この 「天の逆手」 と 「青柴(ふし)垣」 は何とやら?
素直な読みでは事代主神が
「青柴(ふし)垣」 と云う物体に 「天の逆手」 を打って
この現場からどちらかに行かれたって事なのですが。
因みに 「美浦神社 青柴垣神事」 の動画をご覧下さい。
これでは全くいやはや・・・・・。 続く。
| 固定リンク
コメント