天菩比神と天若日子を派遣 332
天照大御神の一方的な宣言、
「豊葦原瑞穂国は私の息子が支配する国。」
この命により、息子の天忍穂耳命(あめのおしほみみのこと)が
豊葦原瑞穂国へ赴くことに。
但し、このご子息、
大事々々に育てられたのか、気が弱かったか、
豊葦原瑞穂国を遠くから眺め、現地の赤裸々な喧噪状況に驚き
さっさと母親、天照大御神の元に戻ってしますのです。
母親が息子に甘いのは致し方有りません?
天照大御神は仕方なく、高御産巣日神の権威をも利用し
高天原の八百万の神々を 「天安河の河原」 に終結させます。
仕切り役は高御産巣日神のご子息、思金神。
(この神は天照大御神を天の石(岩)屋戸から出てき来て頂く際の
作戦本部長を務めたお方。)
この天安河の河原、野外広場で天照大御神は
八百万の神々に表明します。
「豊葦原瑞穂国は私の息子が支配する国」 と。
更に息子の不甲斐なさには触れず、
「豊葦原瑞穂国に荒ぶる神々多いので先ずどの神を使わせたら
良いものだろうか?」 と。
この彼女の仰せに
思金神と八百万の神々は相談し合い、
天菩比神(あめのほひのかみ)を推挙します。
(天菩比神は天照大御神の次男。=天之菩卑能命・天菩比命)
気の弱い長男坊、天忍穂耳命の代わりで
やんちゃな次男坊、天菩比神の推挙は順当やも。
ところが、この次男坊、出雲国へ赴くのですが
大国主神のお人柄に惹かれたのか?いたくこの国を気に入り
大国主神に媚びへつらい居着いてしまうのです。
故に彼の任務は頓挫。
次の表記に3年もの間、母親の天照大御神に何も報告しなかった
と有ります。
天菩比神から何にも音沙汰がないものですから
高御産巣日神と天照大御神は次なる使者選びを所望。
思金神らの次なる推挙は
天津国玉神の息子、天若日子(あまのわかひこ)。
更に、今度は天若日子に武器を持たせます。
彼に天菩比神と同じ轍を踏ませない様にしたのです。
武器は
天之麻迦古弓と天之波波矢。 要は弓矢。
そして、天若日子は颯爽と出雲国へ。 続く。
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