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2011年7月24日 (日)

天菩比神と天若日子を派遣 332

 天照大御神の一方的な宣言、
 「豊葦原瑞穂国は私の息子が支配する国。」
 
 この命により、息子の天忍穂耳命(あめのおしほみみのこと)
 豊葦原瑞穂国へ赴くことに。
 但し、このご子息、
 大事々々に育てられたのか、気が弱かったか、
 豊葦原瑞穂国を遠くから眺め、現地の赤裸々な喧噪状況に驚き
 さっさと母親、天照大御神の元に戻ってしますのです。
 母親が息子に甘いのは致し方有りません?
 天照大御神は仕方なく、高御産巣日神の権威をも利用し
 高天原の八百万の神々を 「天安河の河原」 に終結させます。
 仕切り役は高御産巣日神のご子息、思金神
 (この神は天照大御神を天の石(岩)屋戸から出てき来て頂く際の
  作戦本部長を務めたお方。)
 この天安河の河原、野外広場で天照大御神は
 八百万の神々に表明します。
 「豊葦原瑞穂国は私の息子が支配する国」 と。
 更に息子の不甲斐なさには触れず、
 「豊葦原瑞穂国に荒ぶる神々多いので先ずどの神を使わせたら
  良いものだろうか?」 と。
 この彼女の仰せに
 思金神と八百万の神々は相談し合い、
 天菩比神(あめのほひのかみ)を推挙します。
 (天菩比神は天照大御神の次男。=天之菩卑能命・天菩比命)
 気の弱い長男坊、天忍穂耳命の代わりで
 やんちゃな次男坊、天菩比神の推挙は順当やも。
 ところが、この次男坊、出雲国へ赴くのですが
 大国主神のお人柄に惹かれたのか?いたくこの国を気に入り
 大国主神に媚びへつらい居着いてしまうのです。
 故に彼の任務は頓挫。
 次の表記に3年もの間、母親の天照大御神に何も報告しなかった
 と有ります。
 天菩比神から何にも音沙汰がないものですから
 高御産巣日神と天照大御神は次なる使者選びを所望。
 思金神らの次なる推挙は
 天津国玉神の息子、天若日子(あまのわかひこ)。
 更に、今度は天若日子に武器を持たせます。
 彼に天菩比神と同じ轍を踏ませない様にしたのです。
 武器は
 天之麻迦古弓と天之波波矢。 要は弓矢。
 そして、天若日子は颯爽と出雲国へ。                     続く。

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