大年神の末裔は農耕・自然神 330
大国主神の出雲での国造りの話が端折られ、
(原作者はこれで十分と判断したやも)
唐突にも須佐之男命と大山津見神のお嬢さん、大市姫との間に
設けられた 「大年神」 の末裔、系譜へ展開に。
取り急ぎ整理してみると下記の様に。
須佐之男命 | ||
大山津見神之娘の大市姫 | ―→ | 大年神 |
大年神 | ||
神活須毘神之娘の伊怒姫 | ―→ | 大国御魂神 |
韓神 | ||
曾富理神 | ||
白日神 | ||
聖神 | ||
大年神 | ||
香用姫 | ―→ | 大香山戸臣神 |
御年神 | ||
大年神 | ||
天知迦流美豆姫 | ―→ | 奧津日子神 |
奧津姫命(大戸姫神) | ||
大山咋神(山末之大主神) | ||
庭津日神 | ||
阿須波神 | ||
波比岐神 | ||
香山戸臣神 | ||
羽山戸神 | ||
大土神(土之御祖神) | ||
羽山戸神 | ||
大気都姫神 | ―→ | 若山咋神 |
若年神 | ||
若沙那女神 | ||
弥豆麻岐神 | ||
夏高津日神(夏之女神) | ||
秋姫神 | ||
久久年神 | ||
久久紀若室葛根神 |
大年神・御年神・若年神、これらの神々は世代こそ違い
「年(歳)神様」 とされています。
この 「年」 は時の単位ではなく、
特に稲作を意識した冬・春・夏を経て秋の収穫に繋がる
全般的な意味合いが有り、年=稲とされていた感じです。
否、時系列が逆で稲作⇒年なのかも。
試しに国語辞書でお調べ下さい。
決して薄っぺらいデジタル辞書ではなくってネ。
故に、稲作に関係する神々が沢山登場しています。
日と土 (大土神) の神々、
若沙那女 (田植え) 神、
弥豆麻岐 (水撒き) 神、
夏高津日 (かんかん照り) 神、
秋姫 (大豊作) 神。
ここで突然ですが古事記風に
このコーナーで注釈されている2柱。
1 奧津姫命=大戸姫神
この神は竈(かまど)神として拝まれた。
(竈は炊飯電気釜のクラシック版)
2 大山咋神=山末之大主神
この神は近江(淡海)の国、日枝山(比叡山)のお近くに座す。
この神を祀る神社が 「日吉大社」。
日吉神社について 御祭神での説明に
「御神名の『クイ』というのは、
山の樹木やその麓の田畑の五穀をグイグイと
伸ばし育てて下さる御神徳を指したものです。」
又、「その兄弟神には竃神・庭の神・玄関の神・土の神があり、
その御両親の神が大年の神(稲の神)と水の神であることから
五穀豊穣から家庭日常生活の守り神として広く信仰・・・・・。」
以上から
天知迦流美豆姫=水の神 ?
庭津日神・庭高津日神=庭の神 ?
玄関の神は一体どの神 ???
何れにしてもここに登場される農耕文化を司る神々かと。 続く。
| 固定リンク
コメント