賀茂(鴨)大御神、賀茂祭 (葵祭) 322
今日はたまたま、葵祭 (賀茂祭) 5月15日(日)。
このイベントは
平安みやび (雅) 空間にトリップ (trip) させてくれます。
下鴨神社の歳時記に依りますと
この 「賀茂祭」 は今から約1.400年前にスタートしたとの事。
又、わたくしども ZIPANGU が絶賛する清少納言さんが
枕草子でこの神社をお取り上げ。
「見ものは
臨時の祭。行幸。祭のかへさ。御賀茂詣で。」
「賀茂の臨時の祭、
空の曇りさむげなるに、雪すこしうち散りて、かざしの花、
青摺などにかかりたる、えもいはずをかし。
太刀の鞘のきはやかに、黒うまだらにて、しろう見えたるに、
半臂の緒のやうしたるやうにかかりたる、地摺の袴のなかより、
氷かとおどろくばかりなる打目など、すべていとめでたし。
いますこしおほくわたらせまほしきに、使は必ずよき人ならず、
受領などなるは目もとまらずにくげなるも、
藤の花にかくれたるほどはをかし。
なほ過ぎぬる方を見送るに、陪従のしなおくれたる、
柳にかざしの山吹わりなく見ゆれど、
泥障いとたかううち鳴らして、
『賀茂の社のゆふだすき』 とうたひたるは、いとをかし。」
「神は
松の尾。
八幡、この国の帝にておはしけむこそめでたけれ。
行幸などに、なぎの花の御輿にたてまつる、いとめでたし。
大原野、春日いとめでたくおはします。
平野は、いたづら屋のありしを、『なにする所ぞ』 と問ひしに、
『御輿宿』 といひしも、いとめでたし。
斎垣に蔦などのいと多くかかりて、もみぢの色々ありしも、
『秋にはあへず』 と貫之が歌思ひ出でられて、
つくづくとひさしうこそ立てられしか。
みこもりの神、またをかし。
賀茂、さらなり。
稲荷。」
「賀茂、さらなり。」・・・賀茂の神は更にいとをかし。
「賀茂の神ってちょー最高っ。」 って彼女が褒め称えています。
現在の葵祭 (賀茂祭) 、神事を別として
見物(みもの)は十二単姿の 「斎王代」。
本来の春祭りは 「秋の豊作と大漁祈願等」。
そこはどっこい昨今、「言わぬが花」。
イベンターの目論見は地元経済活性化。
「日本、及び、世界のみなさん、
雅な平安絵巻をぎょうさん堪能できおすから
京都へ初めてのお方はおいでやす、
何度もおいでのお方はおこしやすえー、
おたのみもーしますー。」 ってな感じ。
異人さんの皆さん達は
今年の天変地異に怖じけづいてお越しにならないかも? 続く。
| 固定リンク
コメント