神語は恋のやり取り 319
如此歌即爲宇伎由比(四字以音)而
宇那賀氣理弖(六字以音)至今鎭坐也
此謂之神語也
須勢理姫命の巧みな作戦はまんまとはまり
大国主神命はあえなく陥落。
宇伎由比 (うけゆひ)=盞結ひ
盞(さかずき=杯)を交わし、夫婦の契りを結ぶこと と解釈。
(昔言葉では 「固めの杯」 に)
宇那賀氣理弖 (うながけりて)=項(うなじ)に互いに手を回して
互いを思いやり。
至今鎭坐也
今の今まで鎮座されている。
とでも訳すのでしょうが、この訳は前後関係から
それ以来お二人はずっーと仲良しさんだったって事に。
(大国主神命の浮気虫は封じ込まれたって事?)
此謂之神語也
これを神語(かむがたり・かむごと・かみごと)と謂う也。
これを指し示すものは
1 八千矛神(大国主神命)のラブコール(love call)
古事記ラブメール往信
2 沼河姫のレスポンス(response)
古事記ラブメール返信
3 八千矛神(大国主神命)のエクスキューズ(excuse )
大国主神の拙い云い訳
4 須勢理姫命のパサード(persuade)
須勢理姫命の名口説き
これらの四首の歌。
「神語」 とされていますので 「霊験あらたかなお言葉」
と思いきや、さにあらず、
現在進行形で使用されている常套句。
「女性と男性の恋物語」、
語句・ツールは違えども今も昔も同じでは・・・・・。 続く。
web上では
国立国会図書館 電子図書館蔵書の古事記上巻P43の5行目で
確認可能ですので是非ご覧下さい。
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