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2011年3月 6日 (日)

阿多泥は茜の根? 314

 大国主神(命)の拙く苦しい云い訳。
 大国主神(命)は女性を衣 (衣装) に擬(なぞら)え苦悶の弁明。
 先ずは衣装の色を。

 ぬばたまの黒き御衣
 これは黒い衣装
 そにとりの青き御衣 (そにとり=カワセミの古称=翡翠)
 これも青い衣装
 (試しに 「カワセミ」 画像ググリでご確認を!)
 山がたに 蒔きし あたねつき 染めきが汁に 染め衣を
 さて、これは何色の衣装に?
 山の畠に蒔いた 「あたね」 を突きて作った染め汁に染めた衣
 と読むのでしょうか?
 であるなら、
 一体、「あたね」 は何に?
 ここで、「日本の色(伝統色)」 のお力を借りる事に。
 ここの古事記表現では
 顔料カラーでなく、染料カラーですので絞り込める筈。
 飛鳥以前で、染料の原料とされたいた 「草木の根」 は
 紫草 (むらさきぐさ) と茜草 (あかねぐさ) の根に。
 紫草の根からは 「紫色」 が。
 紫色は 「あか」 と 「あお」 の間の色。
 既に、「あお」 系の衣装が出現していますので
 残るは、「あか」 系の色になり
 茜草の根から抽出した染料で染めた 「あか」 い衣装に。
 「あか」 を表現した漢字は
 絳・・・コウ・あけ(魏志倭人伝・・・弥生晩期)
 緋・・・ヒ ・あか(日本書紀・・・・奈良時代初期)
 赤・・・セキ・あか(日本霊異記・・・平安時代初期)
 服色表現での赤、この表記は平安時代以降ですので
 少なくても古事記時代の服色表現としては、絳、或いは、緋に。
 一方、
 紅・・・コウ・あか、べに、くれない                        
 が存在しますが、こちらは紅花 (末摘花) の花から抽出した色。
 従って、こちらは消去可能に。
 故に、「あか」 系色と特定できますが、
 ここで困る事が、「阿多泥」 は 「あたね(根)」 と読み、
 「あけね(根)」 或いは 「あかね(根)」 とは読めません。
 さて、如何したらよろしいのか・・・・・?
 こちらは、言語学者の方々にお任せするしか・・・・・。
                                                                続く。

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