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2011年2月20日 (日)

須勢理姫命の嫉妬心 312

 古事記原作者は沼河姫と八千矛神(大国主神)のラブロマンスを
 またもや唐突に区切りをつけ、
 須勢理姫と八千矛神 (大国主神)との心理戦を展開する事に。
 大国主神が彼女と出会った際の名前は大穴牟遲。
 未だ若く女性に対し初 (うぶ) だったのでしょう?
 その時代のお二人の状況は

 逞しい葦原色許男に須勢理姫 296
 葦原色許男、難関クリアー 297
 二人の愛に降参の須佐之男命 299 等でご確認下さい。

 上の時代のお二人はそれは、それは楽しい時間帯。
 しかしながら、やがて時の経過共に
 限界効用が男性は特に逓減していく事、世の常?必定?
 逞しい殿方はとかくあたらしいものを欲しがります。
 かといって、別に彼女を嫌いになった訳では勿論ないのです。
 これを浮わっついた気持ち、通称、浮気心と。
 一方、女性側、そんな事はお見通し。
 ただ、夫には、お上手に振る舞ってと願うだけ?
 何せ、女性は下手なお芝居にはうんざり。
 ここがへたくそな男性に対し
 女性は嫉妬して見せる事で気を紛らせます。
 古代でのそんな状況がこの古事記に記されています。

又其神之嫡后須勢理毘賣命
甚爲嫉妬

 嫉妬心が夥しいのは愛がある証拠、
 決して、彼女に限った事ではありません。
 嫉妬される内が花なのです。

故其日子遲神
和備弖(三字以音)

 妻の嫉妬心に怯えた八千矛神(大国主神)
 日子遲神(ひこじかみ)の「ひこ」は彦で素敵な男性、「じ」は敬称で
 素敵な夫=大穴牟遲(八千矛神・大国主神)に。
 和備弖(わびて)は「侘びて」。
 ここの「侘びて」は 「ご免して。(ごめんなさい)」 ではなく
 「がっくり困ってしまって」 って事。

自出雲
將上坐倭國而
束裝立時
片御手者
繋御馬之鞍
片御足蹈入其御鐙而

 彼が 「倭國(大和国)」 へお遊びに行こうとされた際のシーン。
 片手は馬の鞍(くら)に、片足は馬の鐙(あぶみ)に乗せて
 須勢理姫に 「歌」 を以て打開策に打って出ます。
 八千矛神(大国主神)の心の動揺が手に取る様に・・・・・。  続く。

 web上では
 国立国会図書館 電子図書館蔵書の古事記上巻P41の1行目で
 確認可能ですので是非ご覧下さい。

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