古事記ラブメール返信 310
そのラブコールに対し、
沼河姫はきっちり玄関ドアを固く締めたまま返信。
爾其沼河日賣
未開戸
自内歌曰 | ||
夜知富許能 | (やちほこの) | 八千矛の |
迦微能美許等 | (かみのみこと) | 神の命 |
怒延久佐能 | (のなくさの) | 野な草の |
売迩志阿礼婆 | (めにしあれば) | 女にしあれば |
和何許許呂 | (わがこころ) | 我が心 |
宇良須能登理叙 | (うらすのとりぞ) | 浦渚の鳥ぞ |
伊麻許曾婆 | (いまこそば) | 今こそば |
知杼理迩阿良米能知波 | (ちどりにならめのちは) | 千鳥にあらめ後は |
那杼理爾阿良牟遠 | (などりにあらむを) | な鳥にあらむを |
伊能知波 | (いのちは) | 命は |
那志勢多麻比曾 | (なしせたまひそ) | な殺せたまひそ |
伊斯多布夜 | (いしたふや) | いしたふや |
阿麻波世豆迦比 | (あまはせづかひ) | 海女馳使 |
許登能 | (ことの) | 事の |
加多理碁登母 | (かたりごとも) | 語り事も |
許遠婆 | (こをば) | こをば |
阿遠夜麻迩 | (あをやまに) | 青山に |
比賀迦久良婆 | (ひがかくらば) | 日が隠らば |
奴婆多麻能 | (ゆばたまの) | ゆばたまの |
用波伊伝那牟 | (よはいでなむ) | 夜は出でなむ |
阿佐比能 | (あさひの) | 朝日の |
恵美佐加延岐弖 | (ゑみさかえてきて) | ゑみ栄えきて |
多久豆怒能 | (たくづのの) | たくづのの |
斯路岐多陀牟岐 | (しろきただむき) | 白き腕 |
阿和由岐能 | (あわゆきの) | 泡雪の |
和加夜流牟泥遠 | (わかやるむねを) | 若やる胸を |
曾陀多岐 | (そだたき) | そ叩き |
多多岐麻那賀理 | (たたきまながり) | 叩きまながり |
麻多麻伝 | (またまで) | ま玉手 |
多麻伝佐斯麻岐 | (たまでさしまき) | 玉手さし枕き |
毛毛那賀爾 | (ももながに) | ももながに |
伊波那佐牟遠 | (いはなさむを) | 寝はなさむを |
阿夜爾 | (あやに) | あやに |
那古斐岐許志 | (なこひきこし) | な恋ひ聞こし |
夜知富許能 | (やちほこの) | 八千矛の |
迦微能美許登 | (かみのみこと) | 神の命 |
許登能 | (ことの) | 事の |
迦多理碁登母 | (かたりごとも) | 語り言も |
許遠婆 | (こをば) | こをば |
続く。
web上では
国立国会図書館 電子図書館蔵書の古事記上巻P40の1行目で
確認可能ですので是非ご覧下さい。
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