才媛、沼河姫(比賣)登場 308
古事記のステージが、又々、唐突に変更されます。
主語が宇都志国玉神=大国主神(命)から
荒々しく力強い表象の八千矛神に変化。
このお名前で女性遍歴への旅路に。 最初は
見目麗しいのは云うまでもなく、
才媛で、
所作にきめ細かい気配りが醸し出す
それは、それはこの時代のミス日本であったと思われる
越後 (高志國) でお過ごしの沼河姫 (比賣)。
彼女の存在は日本全国津津浦々に響き渡っていた感じ。
「素敵な女性」 を性急に追い求める構図では宇都志国玉神
は不釣り合い。
八千矛神の方がピッタンコカンカン。
此八千矛神
將婚高志國之沼河比賣幸行之時。
到其沼河比賣之家
イイ女がいたら、男は 「居ても立っても居られずまっしぐら」 って
感じで表現されていると思いません?
今でしたら、エコカーで
東出雲から安来道路⇒米子自動車道⇒中国自動車道⇒
名神高速道路⇒北陸自動車道をかっ飛ばし、
翡翠 (ひすい) の産地、糸魚川へとのルートですが、
その時代は、駿馬に跨り、数々の山を越え、
彼女のお家(うち)に急げや急げです。
この位の肉食系男子が大昔にはいらっしゃったんです。
駆けに駆け続けた八千矛神はやっとの事で姫川に到着。
一休みもせず、ガッツク八千矛神は早急にも即、ラブコール。
続く。
web上では
国立国会図書館 電子図書館蔵書の古事記上巻P39の1行目で
確認可能ですので是非ご覧下さい。
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