美刀阿多波志都(みと あたはしつ) 307
昨年の続き、「たま」 のお話しは又いつかにして、
それでは、宇都志国玉神=大国主神(命)に戻る事に。
故其八上比賣者
如先期
美刀阿多波志都(此七字以音)
故其八上比賣者
雖率來
畏其嫡妻須世理毘賣而
其所生子者
刺狹木俣而
返
故名其子云木俣神
亦名謂御井神也
突如、古事記原作者は思い出した様に
八十神達 (大国主神の兄弟神々)を嫉妬させた八上姫(比売)
について展開し始めるのです。
八上姫は大国主神(命)とのお約束通り (如先期)、
美刀阿多波志都(みと あたはしつ)。
ちょい、わたくしとしては恥ずかしながら、
この 「美刀阿多波志都(みと あたはしつ)」 は
「美しい私の○○○を(彼に)与え、差し出しなさった。」 って事。
早い話は 「まぐあった。(交合)」 って事、トロイお方は、もう嫌!
やがて八上姫にお子さんが生まれ
彼女はその子を出雲の国におられる
大国主神(命)のもとへ連れて来るのですが、
そこには、嫡妻 (正妻) の須世理姫が鎮座されている事に対し、
健気にも?畏れ多くお思いなり、かわゆいお子さんを
あろう事か木の俣に刺し挟んでご自分の生まれ故郷、因幡の国へ
お帰りになってしまわれたのです。
それなのでこのお子さんを 「木俣神」、
またの名を 「御井神」 と。
この様に古事記は結んでいるのです。
字面のみですと八上姫はお子さんを単に大国主神(命)に
お預けにこられた格好。(あなた達がお育て下さいませよ。)
この、須世理姫に遠慮して?身を引くと云う行為は
少なくても後世の発想。
従いまして、きっと、八上姫は大国主神(命)を袖に。
きっと、因幡の国には既にイケメン存在が・・・・・。
と云う解釈が正解なのではないかと思われますが? 続く。
web上では
国立国会図書館 電子図書館蔵書の古事記上巻P38の13行目で
確認可能ですので是非ご覧下さい。
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