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2010年11月28日 (日)

宇都志国玉神のたま・珠・玉・霊・魂 302

 只今展開中、古事記の前回迄に出現した 「たま」 は
 御頚
 五百津之美須麻流      
 装飾玉作り名人の祖命 
 装飾担当は布刀    同上
 これらのたま 「珠」・「玉」 は明らかに首飾り=ネックレス、
 或いは、真珠や勾玉で装飾されたもの (隠喩は除く)。
 この 「たま」 と前回紹介しました
 宇都志国の 「玉」 とは全く異なるもの。
 大国主神 (命) は旧日本男児ですからチャラチャラした
 アクセサリーをおつけになるとはちょいと考え辛い。
 であるなら、この 「たま」 はどんな 「玉」 なのかしらん。
 女性でしたら 「いい・たま」 で美しい女って意味合いがありますが
 男性・女性に使う 「いい・たま」 と云うあざ笑いの感じでは決して。
 ましてや、ちょいと下品ですが
 男性がお持ちの黄金の玉々でもないと思われます。
 はたまた赤ん坊に使う 「玉の様なお子様」
 の意味合いである 「美しい・大切な」 にもそぐいません。
 ならば、この 「たま」 は 「霊・魂」 の 「たま」に?
 因みに、

 霊の広辞苑説明では
①肉体に宿り、又は肉体を離れて存在すると考えられる精神的実体。
 たましい。たま。 ⇔ 肉。
②はかり知ることのできない力のあること。
 目に見えない不思議な力のあること。また、その本体。
③尊いこと。恩恵。
 
 魂の広辞苑説明では
①たましい。(特に陽の)霊魂。 ⇔ 魄。
②こころ。精神。

 「大和魂」 とひょとしたら関連性があるのでは・・・・・。
 これはいみじくも、たま (適・偶) さか、云い得たお話しかも。
 次回はこの 「たま・珠・玉・霊・魂」 について。   続く。

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