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2010年11月21日 (日)

葦原色許男が大国主神に 301

 須佐之男命は先週お話ししました様に
 黄泉比良坂の地まで出っ張り、遥かかなたのお二人に向かい
 娘の須世理姫をお前(葦原色許男)に託すから
 二人で幸せになる様、餞 (はなむけ) のお言葉を。

故爾追至黄泉比良坂
遙望
呼謂大穴牟遲神日
其汝所持之生大刀生弓矢以而
汝庶兄弟者追
伏坂之御尾
亦追撥河之瀬而
意禮(二字以音)爲大國主神
亦爲宇都志國玉神而
其我之女爲須世理毘賣
爲嫡妻而
於宇迦能山(三字以音)之山本
於底津石根
宮柱布刀斯理(此四字以音)
於高天原氷椽多迦斯理(此四字以音)而居
是奴也

 
 「私のいとしい娘をたぶらかした大穴牟遲神よ。
  お前が俺からパクッタ私の大刀と矢で
  お前を嫉妬する兄弟達を懲らしめよ。
  彼らを山の麓で待ち伏せ、又、河の瀬に追い込むのだ。
  そして、お前(意禮)は大國(国)主神となり、又、
  宇都志國(国)玉神(うつしくにのたまのかみ)となって、
  私の娘の須世理毘賣(姫)を本妻にし、
  うかのさんの山麓(山本)で・・・」
 ここからが良く出てくるフレーズ
於底津石根 宮柱布刀斯理 於高天原氷椽多迦斯理而居
 「地下深く太い柱を立て、そこに天高く千木(ちぎ)をあげて、
  立派な御殿をこしらえて、そこにおれ。」
 このフレーズ部分の訳は前出、梅原猛さんp404。
 そして、何と言っても次が男親の感情が籠もっています。
是奴也 「こやつーっ」
    「こんにゃろーっ」 梅原猛さんはこれで 「この野郎」 に
    「この色男っー」 って大切に育てたお嬢さんを
 見ず知らずの 「男」 にお持ち帰りされる切ない表現。
 
故持其大刀弓
追避其八十神之時
毎坂御尾追伏
毎河瀬追撥而
始作國也

 この件 (くだり) は大国主神が須佐之男命に教わった通りに
 八十神=ご自分の兄弟神々を懲らしめ、最終的には
始作國也 「始めて、國(国)を作った」 と結んでいます。  
 彼はここでの件(くだり)で始めて
 大国主神・宇都志国玉神と命名されたのです。
 彼の名前の変遷は五つの名を持つ大國(国)主神で。     続く。

 
 web上では
 国立国会図書館 電子図書館蔵書の古事記上巻P38の2行目で
 確認可能ですので是非ご覧下さい。

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