お久しぶりな須佐能男命 295
素直な大穴牟遲(大国主神)は
母親の言う通りに紀伊国へ赴きます。
何故か、ねちっこく執拗に追う八十神達。
爾八十神覓追臻而
矢刺乞時
自木俣漏逃而去
御祖命告子云
可參向須佐能男命所坐之根堅州國
必其大神議也
今回の彼らは根性が座っていました。
(十二分に大穴牟遲(大国主神)は逞しい男になった証拠?)
大穴牟遲(大国主神)を矢で射殺そうとしたのです。
そこで大屋毘古神は彼を変な方法で窮地を救います。
なな、何と木のまた(木俣)に潜らせるんです。
それとも、木俣は小股でご自身の股の中へ隠したのでしょうか?
「小股が切れ上がったいい男」 とは決して言いませんし?
やはり 「小股が切れ上がる。」 のは
スレンダーな姿態の粋でステキな女性でしょう???
その後、大屋毘古神(御祖命)は大穴牟遲(子)に告げるのです。
「このままだと危険なので、
根堅州國にいらっしゃる須佐能男命の所へ行きなさい。
必ずや須佐能男命は貴男によい意見をしてくれるでしょう。」 と。
また、ここで疑問が生じます。
状況設定的には大屋毘古神が大穴牟遲神に語っているシーン
と思うのですが、その表記が 「御祖命」 に。
大穴牟遲(大国主神)の父親は天之冬衣神とされていました。
天之冬衣神でなければ
大屋毘古神を彼のご先祖さんと考えれば?
はた、又、須佐之男命の表記が須佐能男命に変容しています。
之は 「の」、能は 「のう」 じゃないのかしらん?
それとも古事記原作者はお久な登場から
「老いて益々盛ん」 な須佐之男命にしたかったのかも。
決して、ノー男で男の能力が無くなったお爺ちゃまではないと・・・。
下世話な詮索はこの位にして。 続く。
web上では
国立国会図書館 電子図書館蔵書の古事記上巻P36の3行目で
確認可能ですので是非ご覧下さい。
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