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2010年9月26日 (日)

男になる大穴牟遲(大国主神) 293

 大穴牟遲(大国主神)の母、刺国若姫(刺國若比賣)が連絡した
 お相手は神産巣日之命。
 尚、神産巣日之命は下記でご覧下さい。

 古事記での創世神話は
  天の時、地の利、人の和
  五穀の起源迄の日本の神々(古事記)
  神産巣日御祖命が再登場
  日本と日本の神々 誕生

 それでは古事記原文です。

請神産巣日之命時
乃遣◯貝比賣與蛤貝比賣         (◯は上が討、下が虫)
令作活
爾◯貝比賣岐佐宜(此三字以音)集而
蛤貝比賣持水而
塗母乳汁者
成麗壯夫(訓壯夫云袁等古<おとこ>)而
出遊行
 (<おとこ>は原文に非ず。ZIPANGU訳)

 神産巣日之命は大穴牟遲(大国主神)の状況を知り
 救命レスキュー (rescue) 隊を派遣します。
 派遣隊員は◯貝比賣(姫)と蛤貝比賣(姫)のお二人。
 ◯貝姫=きさがいひめ 蚶貝 (さきがい) は赤貝の古語らしい。
 蛤貝姫=うむがいひめ 蛤 (うむき) は蛤 (はまぐり) の古語。
 彼女らの治療方法は・・・・・。
 ここの読みは難解で なんかいな って感じです。
 赤貝姫の何かを使い、それに蛤貝姫の体液(水)を混ぜた
 乳白色系の媚薬を大穴牟遲(大国主神)に塗ったところ
 彼はたちまちナイス(麗しい)で元気な 「お・と・こ」 になり
 早速、やんちゃにも遊ぶ始末ってとこ。
 ここでのポイントは何と言っても
 「成麗壯夫」 に尽きると考えますが・・・・・。
 研ぎ澄まされた感性の持ち主でしたら、
 たちまちナイス (美事) に理解できると思います。
 ここの古事記描写は
 古式ゆかしい 「お・と・こ になる通過儀礼」 を表しているのでは?
 故に、未だ青い大穴牟遲神に大国主神とは記載できないのでは。
 因みに伯耆国に後付? 「赤猪岩神社」 が。                続く。
                                                   
 web上では
 国立国会図書館 電子図書館蔵書の古事記上巻P35の9行目で
 確認可能ですので是非ご覧下さい。

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