男になる大穴牟遲(大国主神) 293
大穴牟遲(大国主神)の母、刺国若姫(刺國若比賣)が連絡した
お相手は神産巣日之命。
尚、神産巣日之命は下記でご覧下さい。
古事記での創世神話は
天の時、地の利、人の和
五穀の起源迄の日本の神々(古事記)
神産巣日御祖命が再登場
日本と日本の神々 誕生
それでは古事記原文です。
請神産巣日之命時
乃遣◯貝比賣與蛤貝比賣 (◯は上が討、下が虫)
令作活
爾◯貝比賣岐佐宜(此三字以音)集而
蛤貝比賣持水而
塗母乳汁者
成麗壯夫(訓壯夫云袁等古<おとこ>)而
出遊行
(<おとこ>は原文に非ず。ZIPANGU訳)
神産巣日之命は大穴牟遲(大国主神)の状況を知り
救命レスキュー (rescue) 隊を派遣します。
派遣隊員は◯貝比賣(姫)と蛤貝比賣(姫)のお二人。
◯貝姫=きさがいひめ 蚶貝 (さきがい) は赤貝の古語らしい。
蛤貝姫=うむがいひめ 蛤 (うむき) は蛤 (はまぐり) の古語。
彼女らの治療方法は・・・・・。
ここの読みは難解で なんかいな って感じです。
赤貝姫の何かを使い、それに蛤貝姫の体液(水)を混ぜた
乳白色系の媚薬を大穴牟遲(大国主神)に塗ったところ
彼はたちまちナイス(麗しい)で元気な 「お・と・こ」 になり
早速、やんちゃにも遊ぶ始末ってとこ。
ここでのポイントは何と言っても
「成麗壯夫」 に尽きると考えますが・・・・・。
研ぎ澄まされた感性の持ち主でしたら、
たちまちナイス (美事) に理解できると思います。
ここの古事記描写は
古式ゆかしい 「お・と・こ になる通過儀礼」 を表しているのでは?
故に、未だ青い大穴牟遲神に大国主神とは記載できないのでは。
因みに伯耆国に後付? 「赤猪岩神社」 が。 続く。
web上では
国立国会図書館 電子図書館蔵書の古事記上巻P35の9行目で
確認可能ですので是非ご覧下さい。
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