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2010年8月 1日 (日)

お肌に良い、真水とパウダー(蒲黄) 285

 この稲羽(因幡)の素菟(兎)における
 古事記原作者のプロット (筋書き) は非常に大胆です。
 先ずは 「現状」 を描写し、その訳はと云う展開。
 氣(気)多前 (けたみさき) で
 身ぐるみ剥がされ、丸々裸で泣き伏しているうささん。
 そんな彼女に興味を抱かない八十神さん達は
 「丸々裸のうささん 281」 で紹介した感じの展開に。
 更に、古事記原作者も強調したかったのか
 ここの描写をリフレイン (refrain) します。

先行八十神之命以
誨告浴海鹽當風伏
故爲如教者
我身悉傷

 八十神達に遅れをとりながらも、
 歩んでいた大穴牟遲神 (大国主命) は
 氣(気)多前でこの丸々裸姿のうささんに出逢い
 あられもない姿態の事情を彼女に問いただします。
 その件が稲羽(因幡)の氣多前(けたみさき)騒動 282
 プラス、八十神達の助言 (甲羅干しでもしていたら) を聞いた
 大穴牟遲神 (大国主命) は決して彼女の非を咎めず
 即効性のある適切なアドバイスをします。
 (大穴牟遲神も取り分け彼女の姿態
  にさして興味を示さない事が不可思議ですが・・・・・。)

於是大穴牟遲神
教告其菟
今急往此水門
以水洗汝身
即取其水門之蒲黄
敷散而
輾轉其上者
汝身如本必差
故爲如教其身如本也

 そのアドバイスは
 急いで水門 (みと・みなと=河口) に行き、
 真水で身体を洗い、
 水門近くで生い茂っている
 蒲 (かま・がま) の黄色の花粉を摘み、
 それを、辺り一面撒き散らし
 (架設パウダーベッド・メーキング)
 その上で輾轉(転)=何度も寝返りをうちなさいとの事。
 さすれば貴女のひりひり肌は元の柔(やわ)肌に戻る事でしょう。
 取り急ぎ、肌が痛くて仕方がないうささんは
 早速、大穴牟遲神 (大国主命) の云う通りにすると
 痛さが和 (やわ) らいだのでした。
 と云うお話なんです。
 何やらお風呂上がりで天花粉を塗(まぶ)されたベイビー感じ?

此稻羽之素菟者也
於今者謂菟神也

 これが、稻羽(因幡)之素菟(兎)の顛末。
 そのうささん、古事記執筆時代には、
 「菟(兎)神」 と云われてたんですって。           続く。

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