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2010年7月 4日 (日)

丸々裸のうささん 281

於是到氣多之前時
裸菟伏也

 稲羽(因幡)の八上姫を求めて出雲より北上する八十神達。
 やがて、「氣多之前」 に到着します。
 氣多之前は 「きたのさき ⇒ けたのみさき ⇒ 気多の岬」 と
 大概、解釈されています。
 飛躍し過ぎの感が否めませんが・・・・・。
 そして、ここで 「菟(兎)さん」 の登場。
 「バニー (bunny) ちゃん」 ではなく、「うささん」です。
 この菟 (兎) さんは何故か
 「丸々裸で伏せっていたのです。」
 そこへ、八上姫を求めて先行する八十神達が遭遇します。
 八十神達はこの状況をどの様に感じたのでしょう?
 丸々裸のうささんに何の事情も聞かないのです。
 彼らの心は八上姫で凝り固まっていたのでしょうか?
 只、単にうささんが海水浴に来て肌を小麦色にしようとしていたと
 考えたのか、
 「焼くならこまめな浴びと肌干しがよいよ。」 感じでの声かけのみ。
 このうささんはうささんで、
 自分に興味を持たない八十神達の進言に
 なぜか忠実に従ってしまうのです。
 たぶん、このうささんは浴びと肌干しを繰り返したのでしょう。
 しかし、何処かの時点で甲羅干しが気持ち良過ぎて
 ついつい、うとうと眠ってしまったのではないでしょうか。
 目を覚ますと 「あら嫌だ、お肌がガビガビ」 で火傷状態に。
 お肌がひりひりで痛くて堪らない状況で目に涙するうささん。
 その件 (くだり) が、

爾八十神謂其菟云
汝將爲者
浴此海鹽
當風吹而
伏高山尾上

故其菟從八十神之教而伏
爾其鹽隨乾
其身皮悉風見吹拆故
痛苦泣伏者

 そこへ、たくさんの旅行用品を詰め込んであるバッグ (大きな袋)
  を提げてやおら八十神達を追っていた
 大穴牟遲神 (大国主神) が登場するのです。
 彼は即、いたいけなうささんに、泣き伏せっている訳を
 お聞きになります。
 その件が、以下に

最後之來大穴牟遲神
見其菟言
何由汝泣伏

 この後、いたいけなうささんは事情を切々と語るのです。  続く。

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