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2010年5月30日 (日)

子作りに勤しむ須佐之男命と末裔 276

 須佐之男命は櫛名田比賣の父を奇しくも宮の館長に任命、
 名も授けます。

於是喚其足名椎神 告言 汝者任我宮之首 
且負名號 稻田宮主須賀之八耳神

 ここからが素敵な空間と風雲急を告げる時間軸構成。

故其櫛名田比賣以
久美度迩起而
所生神名謂八嶋士奴美神(自士下三字以音 下效此)
(久美度=くみど=組み所・・・・・命倶楽部 部屋)

又娶大山津見神之女 名神大市比賣 生子
大年神 次宇迦之御魂神(二柱 宇迦二字以音)

兄八嶋士奴美神 娶大山津見神之女 
名木花知流(二字以音)比賣 生子
布波能母遲久奴須奴神

此神 娶淤迦美神之女 名日河比賣 生子
深淵之水夜禮花神(夜禮二字以音)

此神 娶天之都度閇知泥<上>神(自都下五字以音) 生子
淤美豆奴神(此神名以音)

此神 娶布怒豆怒神(此神名以音)之女
名布帝耳<上>神(布帝二字以音) 生子
天之冬衣神

此神 娶刺國大<上>神之女 名刺國若比賣 生子
大國主神
亦名謂大穴牟遲神(牟遲二字以音)
亦名謂葦原色許男神(色許二字以音)
八千矛神
亦名謂宇都志國玉神(宇都志三字以音)
并有五名

 この展開は次週に。                                          続く。

 web上では
 国立国会図書館 電子図書館蔵書の古事記上巻P31の4行目で
 確認可能ですので是非ご覧下さい。

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2010年5月23日 (日)

洒落がきつく詩を詠む須佐之男命 275

 ここからの古事記は時間軸経過速度が増します。

故是以其速須佐之男命
宮可造作之地 求出雲國
爾到坐須賀(此二字以音 下效此) 地而詔之
吾來此地 我御心須賀須賀斯而 
其地作宮坐 故其地者於今云須賀也 

 須佐之男命はめっぽうこの地区がお気に入り。
 お気に入りの訳は櫛名田比賣に決まっています。
 それを何につけても早急でおっちょこちょい、でも何故か憎めない
 須佐之男命はいざ彼女をご自分のものとできる状況を迎えると
 何故か繊細?シャイになり、ベッドルーム造りに理由付け。
 「ここは須賀、故にとっても清々(須賀須賀)しい気分になれるから、
  この地に宮 (ベッドルーム) を作るとしよう。」 との前振り。
 更に、ムード造りか、詩を詠む須佐之男命。

茲大神初作須賀宮之時 
自其地雲立騰 爾作御歌 其歌曰。

夜久毛多都=やくもたつ
夜句茂多菟 (日本書紀の表記)
伊豆毛夜幣賀岐=いづもやへがき
伊都毛夜覇餓岐 (日本書紀の表記)
都麻碁微爾=つまごみに
菟磨語昧爾 (日本書紀の表記)
夜幣賀岐都久流=やへがきつくる
夜覇餓枳菟倶盧 (日本書紀の表記)
曾能夜幣賀岐袁=そのやへがきを(え)
贈廼夜覇餓岐廻 (日本書紀の表記)

 八雲立つ 出雲八重垣 妻籠みに
     八重垣作る その八重垣を(え=へ)
 
 わたくしども ZIPANGU は 「八重垣へ」 と考えます。
 命倶楽部は人目を忍び、お布団の中で・・・・・。          続く。

 web上では
 国立国会図書館 電子図書館蔵書の古事記上巻P31の12行目で
 確認可能ですので是非ご覧下さい。

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2010年5月16日 (日)

草薙剣(大刀)を発見 274

 気持ち良い眠りについている八俣大蛇、
 まさか、ここで襲われるとは思ってもいなかったでしょう。
 姑息にも速須佐之男命はチャンス到来とばかりに、

爾速須佐之男命
拔下其所御佩之十拳劔 切散其蛇者
肥河變血而流 故切其中尾時 
御刀之刄毀 爾思怪
以御刀之前刺割而見者 在都牟刈之大刀
故取此大刀 思異物而
白上於天照大御神也
是者草那藝之大刀也(那藝二字以音)

 腰に提げた、とつかのつるぎ (十拳劔=十握剣) で
 無抵抗な八俣大蛇を切り刻む暴挙に及びます。
 ひのかわ (肥河) の水面 (みなも) は血の色に変化し
 とうとうと流れる始末。
 (この状況は色鮮やかな紅葉に煙る山肌をカットした???)
 真ん中の山裾を切り払った際には、
 堅いものをカットしたのか、十握剣が刃毀れしてしまったのです。
 速須佐之男命はこれは 「へん臭い」 と思い、
 剣先で堅いもの周りを割開いて見ると (刺割)
 そこには 「つむがりのたち (都牟刈之大刀)」 があったのです。
 そこで彼はその太刀を取り出し、不可思議に思い、
 此処までの流れは良いのですが、
 何故か、高天原にいらっしゃる
 お姉さんの天照大御神にこの件をお話しし、
 その剣を彼女に差し上げてしまうのです。
 そして、この剣は、くさなぎのたち (草那藝之大刀)
 なんですって。                                                 続く。

 web上では
 国立国会図書館 電子図書館蔵書の古事記上巻P31の7行目で
 確認可能ですので是非ご覧下さい。

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2010年5月 9日 (日)

八俣大蛇 騙し退治は姑息 273

 どうも、この八俣大蛇、此処彼処に存在する
 めっぽう 「女と酒」 に弱ーい人間味を持ち合わせていた感。

爾速須佐之男命 乃於湯津爪櫛
取成其童女而 刺御美豆良
告其足名椎 手名椎神
汝等釀八鹽折之酒 且作迴垣 於其垣作八門
毎門結八佐受岐(此三字以音)毎其佐受岐置酒船而
毎船盛其八鹽折酒而待
故隨告而 如此設備待之時 
其八俣遠呂智 信如言來
乃毎船垂入己頭 飮其酒 於是飮醉 死由伏寢

 老夫婦の了解を得た速須佐之男命は
 心変わりをしない内に櫛名田比賣をご自分のものにせんが為、
 古事記の表現では
 「彼女をゆつ (湯津=斎つ=清浄) な爪櫛 (細かな歯がある櫛)
 にしてご自分の頭髪に刺した。」 とされていますが
 何せ、速須佐之男命ですから愛のお仕事をされたって事でしょう。
 もし彼がそうしなければ八俣大蛇にみすみす・・・・・。
 彼女をゲットした須佐之男命はいよいよ恋敵になった筈の
 八俣大蛇に戦いを挑む事に。
 それが情けない事に男同士正々堂々と勝負せず、
 「孫子の兵法」 張りの 「闘わずして勝つ」 策略に出るのです。
 須佐之男命は老夫婦の健康を気遣い、彼らに体を動かせます。
 先ずは、度の高い 「超吟醸酒」 作りから、
 お次は垣根作り、更に八つの門、その各々に舟型のビッグ杯、
 そこに超吟醸酒をなみなみ注ぎ込むタスク。
 そこ迄できたら待機している様にとの仰せ。
 やがて、案の定、八俣大蛇は櫛名田比賣を求めて訪れます。
 しかし、大好きなお酒が目の前に。
 適量ですと 「百薬の長」 ですが、如何せん飲兵衛はついつい
 一次会が二次会、三次会へと流れるのは火を見るよりも明らか。
 八俣大蛇は余りの美味しさに一滴残さず飲み干す男らしさ。
 だが、如何せん、超弩級の吟醸酒、
 彼は不覚にも睡魔が襲いお眠になってしまうのです。    続く。
 
 web上では
 国立国会図書館 電子図書館蔵書の古事記上巻P30の15行目で
 確認可能ですので是非ご覧下さい。

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2010年5月 2日 (日)

単刀直入な建速須佐之男命 272

 おろち(大蛇)の姿態を聞いた建速須佐之男命は
 ここで意外な、或いは、須佐之男命らしい要求をします。

爾速須佐之男命詔
其老夫 是汝之女者 奉於吾哉
答白恐亦不覺御名
爾答詔
吾者天照大御神之伊呂勢者也(伊自三字以音)
故今自天降坐也
爾足名椎 手名椎神 白然坐者恐 立奉

 大胆、早急な須佐之男命。
 老夫婦は 「氏素性」 の分からない元気な男にいきなり
 「お嬢さんをわたしに下さい。」 とリクエストされるのです。
 困ったお老父さんは、一体なんて奴だとどぎまぎしながら
 「ところで、あなたのお名前は何とおしゃるんじゃ?」 と
 そこで、うっかり者の須佐之男命は答えます。
 「わたしは天照大御神の伊呂勢(いろせ)=同母弟。
 今しがた、高天原かろおりて来た。」と
 それを聞いた国つ神、大山津見神 (山の神) の子である
 足名椎と手名椎神は恐れ多くなり、畏まってしまうのです。
 前々回触れませんでしたが、足・手名椎神は大山津見神の子
 と表現されていますので、兄妹となり、インセスト (incest)で
 お嬢さんの櫛名田比賣が誕生した事になります。
 須佐之男命はこの地区では凄くメジャーだった様で
 天照大御神の弟と述べただけでこの老夫婦は
 彼の 「お名前・履歴」 が分かってしまうのです。
 老夫婦はこんな 「玉の輿」 婚は願ったり叶ったり感じの呈。
 二つ返事で、彼女の気持ちを聞くまでもなく
 ご自分達のお嬢さんを彼に差し出したのでした。       続く。
 
 web上では
 国立国会図書館 電子図書館蔵書の古事記上巻P30の10行目で
 確認可能ですので是非ご覧下さい。

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