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2010年5月23日 (日)

洒落がきつく詩を詠む須佐之男命 275

 ここからの古事記は時間軸経過速度が増します。

故是以其速須佐之男命
宮可造作之地 求出雲國
爾到坐須賀(此二字以音 下效此) 地而詔之
吾來此地 我御心須賀須賀斯而 
其地作宮坐 故其地者於今云須賀也 

 須佐之男命はめっぽうこの地区がお気に入り。
 お気に入りの訳は櫛名田比賣に決まっています。
 それを何につけても早急でおっちょこちょい、でも何故か憎めない
 須佐之男命はいざ彼女をご自分のものとできる状況を迎えると
 何故か繊細?シャイになり、ベッドルーム造りに理由付け。
 「ここは須賀、故にとっても清々(須賀須賀)しい気分になれるから、
  この地に宮 (ベッドルーム) を作るとしよう。」 との前振り。
 更に、ムード造りか、詩を詠む須佐之男命。

茲大神初作須賀宮之時 
自其地雲立騰 爾作御歌 其歌曰。

夜久毛多都=やくもたつ
夜句茂多菟 (日本書紀の表記)
伊豆毛夜幣賀岐=いづもやへがき
伊都毛夜覇餓岐 (日本書紀の表記)
都麻碁微爾=つまごみに
菟磨語昧爾 (日本書紀の表記)
夜幣賀岐都久流=やへがきつくる
夜覇餓枳菟倶盧 (日本書紀の表記)
曾能夜幣賀岐袁=そのやへがきを(え)
贈廼夜覇餓岐廻 (日本書紀の表記)

 八雲立つ 出雲八重垣 妻籠みに
     八重垣作る その八重垣を(え=へ)
 
 わたくしども ZIPANGU は 「八重垣へ」 と考えます。
 命倶楽部は人目を忍び、お布団の中で・・・・・。          続く。

 web上では
 国立国会図書館 電子図書館蔵書の古事記上巻P31の12行目で
 確認可能ですので是非ご覧下さい。

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