草薙剣(大刀)を発見 274
気持ち良い眠りについている八俣大蛇、
まさか、ここで襲われるとは思ってもいなかったでしょう。
姑息にも速須佐之男命はチャンス到来とばかりに、
爾速須佐之男命
拔下其所御佩之十拳劔 切散其蛇者
肥河變血而流 故切其中尾時
御刀之刄毀 爾思怪
以御刀之前刺割而見者 在都牟刈之大刀
故取此大刀 思異物而
白上於天照大御神也
是者草那藝之大刀也(那藝二字以音)
腰に提げた、とつかのつるぎ (十拳劔=十握剣) で
無抵抗な八俣大蛇を切り刻む暴挙に及びます。
ひのかわ (肥河) の水面 (みなも) は血の色に変化し
とうとうと流れる始末。
(この状況は色鮮やかな紅葉に煙る山肌をカットした???)
真ん中の山裾を切り払った際には、
堅いものをカットしたのか、十握剣が刃毀れしてしまったのです。
速須佐之男命はこれは 「へん臭い」 と思い、
剣先で堅いもの周りを割開いて見ると (刺割)
そこには 「つむがりのたち (都牟刈之大刀)」 があったのです。
そこで彼はその太刀を取り出し、不可思議に思い、
此処までの流れは良いのですが、
何故か、高天原にいらっしゃる
お姉さんの天照大御神にこの件をお話しし、
その剣を彼女に差し上げてしまうのです。
そして、この剣は、くさなぎのたち (草那藝之大刀)
なんですって。 続く。
web上では
国立国会図書館 電子図書館蔵書の古事記上巻P31の7行目で
確認可能ですので是非ご覧下さい。
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