大氣都比賣神、料理を振る舞う 263
そろそろ古事記に戻らないと・・・。
天照大御神(古事記)=天照日女之命(万葉集)さんの件は
一休み。
彼女の甦生のきっかけを創ったと思われる
速須佐之男命は世を暗くしたと云う理由で
何故か罰せられるのです。
於是八百萬神共議而
於速須佐之男命
負千位置戸 (罰金としてたくさんの品々)
亦切鬚 (髭カットのお仕置き)
及手足爪令拔而 (手足の爪抜き これは痛そう。)
神夜良比夜良比岐 (高天原からの追放との事になっています。)
ココまでは何となくまあ良いか、なのですが
次の展開がちょいと変。
速須佐之男命はお仕置きに堪え、お腹が空いたらしく
又食物乞大氣都比賣神
大氣都比賣神 (おおけつひめのかみ) に食するものを要求。
彼女は速須佐之男命を哀れに思い?、食事の用意をします。
爾大氣都比賣
自鼻口及尻 種種味物取出而
種種作具而進時
速須佐之男命立伺其態
爲穢汚而奉進
乃殺其大宜津比賣神
直訳すれば、彼女は自らの鼻・口・尻から
色々な美味しいものを取り出して
数々の料理をこさえて速須佐之男命に差し上げた。
(古来は 「男子厨房に入るべからず。」 でなかったのか、
或いは、単に彼が彼女に興味があったのかは知らねども
後者として)
好色な?彼は彼女の一挙手一投足を覗き見していたのです。
(この世の中 「知らない方が良い」 事が
多々あり、その方が何かと塩梅がよい場合も・・・・・。)
そして彼は食材を彼女自身の体の一部から調達し、
調理した理由で彼女を亡き者にしてしまうのです。
もしこの直訳通りなら速須佐之男命はとても情けない極み。
続く。
web上では
国立国会図書館 電子図書館蔵書の古事記上巻P29の2行目で
確認可能ですので是非ご覧下さい。
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